はじめに
テレビが壊れても支払われないことがある?
地震による家財の損害で、実際にあった事例をご紹介します。
地震の揺れで大型の液晶テレビが倒れ、画面が割れて使用できなくなってしまいました。購入して間もない高額なテレビだったため、修理や買い替えの負担は決して小さくありません。
しかし、このケースでは、他の家具や家電にはほとんど被害がなく、家財全体としての損害割合が認定基準に達しませんでした。その結果、「一部損」にも該当せず、地震保険の支払い対象外となった事例です。
この結果だけを見ると、「テレビが壊れたのに保険金が出ないのはおかしい」と感じるかもしれません。しかし、地震保険は家財ひとつひとつを個別に補償する仕組みではなく、家財全体の損害状況をもとに認定が行われます。そのため、被害が一部の家財に限定されている場合、保険金が支払われないこともあります。
地震保険の役割は生活を立て直すための支え
地震保険は、被災後の生活を立て直すための大切な備えです。しかし、保険に加入していればすべての損害が補償されるわけではなく、損害の程度や認定結果によっては、保険金が支払われないケースもあります。だからこそ、地震保険の仕組みを事前に理解しておくことが、不安や誤解を防ぐことにつながります。
また、万一の被害を少しでも減らすためには、保険だけに頼るのではなく、日頃からの減災対策も欠かせません。今回紹介したように、地震で大型の液晶テレビが倒れて壊れてしまうケースは決して珍しくありませんが、保険で賄うことができないこともあります。テレビや家具を固定する、配置を見直すといった工夫をしておくことで、被害そのものを防げる可能性もあります。
地震はいつ起こるかわかりません。保険による備えと、日常生活の中でできる減災対策の両方を意識することが、安心につながります。この機会に、地震保険の補償内容の確認とあわせて、ご自宅の家具や家電の安全対策についても、見直してみることが大切です。