はじめに
宇宙開発ブームが加速?
【航空・宇宙】
米NASA(アメリカ航空宇宙局)は2026年の2~4月に1961年から約10年間をかけて実施した有人月面着陸「アポロ計画」以来、およそ50年ぶりに有人探査ミッション「アルテミスⅡ」を実施する予定です。これを背景に、世界で宇宙開発ブームが加速する可能性があるでしょう。
日本でも宇宙ビジネスを展開する企業が増えてきており、2026年は宇宙ビジネス関連株が動意付きやすい年になるといえそうです。ただ、衛星通信ビジネス以外の宇宙ビジネスは、まだ業績拡大が伴っていない「夢」の段階にある銘柄がほとんど。仮に、株価が動意付いたとしても、相場は短命に終わる可能性が高いでしょう。そう考えると、やはり株価下落時に仕込み、急上昇した時に売る「吹き値売り」で臨むのがベターと思われます。
【自動運転】

ホンダは2026年初頭、日本で配車から決済までスマホ1台で完結する「自動運転タクシーサービス」を提供するため、米GMと連携して合弁会社を設立する計画を発表しました。これにともなって、日本で自動運転関連銘柄の見直し機運が高まるかもしれません。国土交通省は「2030年に自動運転車1万台の普及」との目標を掲げ、2027年度には100カ所以上で自動運転移動サービスを導入する方針です。
ただ、当面は「自動運転が可能な区間」を設ける“地域限定型”の普及にとどまる見通し。今後も、レベル5(すべてが自動運転システムによる運転)の世界に向けて技術開発や実証実験が進められることになりますが、自動運転車そのものや関連サービスが普及するには、まだかなり時間がかかりそうです。そういう意味で、いま関連株を慌てて買い出動する必要はないでしょう。
株価上昇が長く続くためにはやはり「業績への貢献」が肝心
ほかにも、「フィジカルAI」や「量子コンピューター」、「サイバーセキュリティ」、「ヘルスケア・バイオ」なども、それぞれ2026年注目の相場テーマとして挙げられるでしょう。いずれも、高市政権が掲げる「重点投資対象17分野」に含まれます。
2025年末頃から注目テーマに急浮上した「フィジカルAI」に関しては、まだ「ソフト面では後れを取っているが、フィジカルAI分野こそものづくりを得意とする日本企業の出番だろう」という“完全期待先行型”のテーマといえるでしょう。同テーマの人気化を目にした時、筆者は2014年の新規上場直後から「夢の技術」として注目され、株価が暴騰したサイバーダイン(証券コード:7779)のケースが頭に浮かびました。
同社は、歩行機能改善を目的に作られた世界初の装着型ロボスーツ「HAL」を開発。公開価格3700円に対して初値は2.3倍の8510円を付け、一時1万4620円を付けるなど話題を集めました。しかし、その後は赤字続きで株価は暴落。株式分割や減資などを経て、2025年には147円まで下落しています。
「フィジカルAIもそうなるかも」と言っているわけではなく、やはり「そのテーマがどれだけ個別企業の業績を押し上げるか」がポイントということ。各テーマの関連株の相場上昇が長く続くためには、やはり業績拡大がカギになります。これらのテーマについては、今後さらに材料が浮上した時点で、同コラムで掘り下げていきたいと思います。
投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward HOME]