2016年に公開された米国映画『マネーモンスター(Money Monster)』をご存知でしょうか。テレビの投資情報番組『マネーモンスター』の人気司会者であるリー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)が、生放送中に乱入してきた謎の男に人質に取られ、番組もジャックされることに。謎の男は「株の情報操作が不正に行われたため全財産を失ってしまった」と主張するのだが……という筋書きのサスペンスストーリーです。
さてここで注目したいのは『マネーモンスター』という題名。この題名には、英語の語源に詳しいと「ニヤリとできる」秘密が隠れています。おそらくは映画の製作者も自覚していないであろう秘密です。
……実はマネー(money)という言葉の語源を探っていくと、なんとその先には「怪物」すなわち「モンスター(monster)」が待ち構えている、というのです。といっても「マネーの語源がモンスターである」などという単純なお話ではありません。でもマネーとモンスターの間には、言語的な「縁」が間違いなく存在するのです。さて、それは一体どんな「縁」なのでしょうか。