はじめに
【投資家の安全装置】急落局面で差を生む資金管理
急落局面で大きな差を生むもう一つの要素が資金管理です。
どれほど優れた銘柄を選んでいたとしても、ポジションサイズが大きすぎれば、急落時に心理的余裕を失います。含み損が膨らむと、人は合理的な判断をすることが難しくなるからです。
そのため、次のような基本ルールは極めて重要です。
ひとつの銘柄に資産を集中させないこと、過度なレバレッジをかけないこと、生活資金を投資に回さないこと——こうした原則はシンプルですが、急落局面では大きな差を生みます。
【現金は機会損失ではない】暴落時の“選択権”
急落をチャンスに変えるために重要なのが、現金の存在です。
相場が好調なとき、現金を保有していると機会損失に見えることがあります。しかし急落局面では、それが「選択権」に変わります。
市場が大きく下落すると、優良企業の株価も同時に下がることがあります。そのときに資金余力があれば、長期投資家にとっては魅力的な投資機会が生まれます。
現金は単にリターンを生まない資産ではありません。将来のリターンを買うためのオプションとも言える存在です。
【買値に縛られない】平均取得単価の落とし穴
多くの個人投資家は、平均取得単価を基準に判断してしまいがちです。
しかし市場は投資家の買値を基準には動きません。重要なのは、現在の価格が将来価値に対して割安かどうかです。
投資判断は過去ではなく未来に基づくべきものです。平均取得単価に縛られると、冷静な判断が難しくなります。