はじめに
情報に振り回されない! 急落時のニュースとの付き合い方

急落局面で重要なのは、情報の取捨選択です。
市場が大きく動くとき、メディアは悲観的なニュースを多く取り上げます。SNSでは極端な意見が拡散されます。しかし、その多くは感情を刺激するものであり、必ずしも投資判断に役立つ情報とは限りません。
ニュースを見る際は「事実」と「解釈」を分けて考えることが重要です。政策決定や経済指標などの事実に注目し、感情的なコメントには距離を置くことが求められます。
また、複数のシナリオを想定する姿勢も重要です。急落が短期的な調整で終わる可能性もあれば、景気後退につながる可能性もあります。一つの未来に賭けるのではなく、複数の可能性を前提に行動を考えることが重要です。
【市場心理の温度計】恐怖指数VIXの読み方
相場の不安心理を測る代表的な指標として活用したいのが「VIX指数」です。
VIXは「Volatility Index(ボラティリティー・インデックス)」の略称で、米国のシカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出しています。S&P500指数のオプション価格を基に、投資家が将来どの程度の値動きを想定しているかを数値化した指標です。日本では「恐怖指数」と呼ばれることもあります。
一般的に、VIXが低い水準にあるときは、市場が比較的安定している状態を示します。例えば、10~15程度の水準にあるときは、株式市場のボラティリティーが低く、投資家心理が落ち着いていることが多いとされています。
一方で、VIXが20を超えると警戒感が高まり始めているサインと見られることが多くなります。市場の不安が急激に高まると、VIXは大きく跳ね上がります。今週も30を超える場面がありました。
2020年のコロナショックでは、VIXは一時80を超える水準まで急騰しました。これは、リーマンショック時に匹敵する水準であり、市場が極端な不安状態にあったことを示しています。
ただし、VIXは単に「高いほど危険」という指標ではありません。むしろ、VIXが急騰している局面は、市場が過度に悲観的になっている可能性を示すこともあります。
長期投資家の視点では、こうした極端な恐怖の局面が投資機会になることも少なくありません。歴史的に見ても、市場の大きな底は、投資家心理が最も悲観的になったタイミングで形成されることが多いからです。
長期投資で最も重要なルールは「相場に居続けること」
急落時に冷静でいられるかどうかは、平時の準備にかかっています。
自分の投資方針を文章にしておくことは非常に有効です。なぜその銘柄を買ったのか、どのような成長シナリオを想定しているのか、どんな条件で売却するのか。これを書き出しておくことで、急落時に原点へ戻ることができます。
さらに、自分のリスク許容度を理解することも重要です。夜眠れなくなるようなポジションは、そもそも適切とは言えません。
市場は常に揺れ動きます。しかし、その揺れの中で立ち続けられる投資家だけが長期的な果実を手にします。
急落は終わりではなく、次の局面への入口です。そして長期投資で最も重要なのは、「生き残ること」です。
相場に居続けることができれば、チャンスは何度でも訪れます。急落を恐れるのではなく、急落に耐えられる自分をつくること。それが長期投資において最も実践的なアプローチと言えるでしょう。
この記事が皆様の投資の参考に少しでもなれば幸いです。
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