はじめに

老後を不安だと感じている人は、実に多いようです。しかし、現在68歳の私は「老後は楽しい!」と声を大にして伝えたいと思っています。おそらく、そう感じているのは私一人ではないでしょう。

最近、私より年上の先輩方とお会いする機会が増えました。83歳で多少の腰に痛みはあるものの、毎日のテニスを楽しんでいる方。80歳を超えて、点字翻訳のボランティアに励み、忙しい日々を送っている方。77歳で四国の街道巡りを行い、その詳細な記録をブログにまとめている方。72歳で今も現役の編集者として、年に数冊の単行本を手がけている方。

そして極めつけは、99歳になる私の父です。将棋、散歩、毎朝の鳩への餌やりを日課とし、「毎日が楽しい」と話しています。

まだ65歳未満の方々に、ぜひお伝えしたいのです。「老後は、意外と楽しいものですよ」と。


「老後不安」の原因は何か?

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、老後生活に不安を感じている人は8割を超えています。一方、内閣府の「令和7年版高齢社会白書」では、約7割の高齢者が「経済的な面で日常生活に心配はない」と回答しています。詳しくは、以前の記事「心配しすぎ?老後は想像より幸せだった!」を参考にしていただければと思います。

では、なぜこれほど大きなギャップが生まれるのでしょうか。三井住友トラスト・資産のミライ研究所が発表した「令和の老後不安事情」では、「老後資金不安の理由」(複数回答)として、次の項目が多く挙げられています。

・老後の生活費の水準がわからない
・年金額の水準がわからない
・年金をもらえるかどうかわからない など

つまり、不安の正体は「お金が足りないこと」そのものよりも、「将来が見えないこと」にあるのです。

将来の年金額は、意外と簡単にわかる

同調査によると、「年金額の水準がわからない」と答えた人は若い世代ほど多く、年代が上がるにつれて減少します。年金の受給見込み額は、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」で確認できます。中身を見ずに処分してしまう人もいるようですが、必ず目を通してほしい書類です。

50歳未満の方は、将来の見込み額がわかりにくい場合がありますが、「公的年金シミュレーター」を使えば、概算額を把握できます。50歳以上の方は、「ねんきん定期便」に将来の年金見込み額が明記されています。

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