はじめに

医療保険の保険料総額を考えてみる

では、医療保険に入るとどうなるでしょうか。

たとえば60歳男性が、入院日額5,000円、月額保険料3,700円の終身医療保険に加入した場合、年間保険料は4万4,400円になります。これを25年間(85歳まで)で支払うと、総額は約111万円です。

一方、60日入院し手術を1回受けた場合の給付金は約35万円です。保険料を回収するには、同程度の入院を4回程度繰り返す必要があります。この数字を見ると、保険よりも貯蓄で備えた方が合理的だと感じる方も多いのではないでしょうか。

介護には医療保険は使えない

もう一つ重要な点があります。医療保険は基本的に「入院」が前提です。要介護状態になると、在宅介護や施設介護が中心となり、医療保険の給付対象外になるケースが多くなります。要介護に対応するのは、公的介護保険や民間の介護保険です。

高齢者にとって医療保険の優先度は高くない

ここまで見てきたように、「自己負担額は意外と少ない」「高額療養費制度がある」「介護には対応できない」などの理由から、高齢者にとって医療保険の優先度は決して高いとはいえません。

すでに加入していて保険料の支払いが終わっている医療保険は、そのまま継続して問題ありません。ただし、「不安だから」という理由だけで高齢になってから新たに加入する前に、一度立ち止まって考えてみてほしいと思います。保険料を払いすぎていませんか? お金のプロがあなたにあった保険を診断 [by MoneyForward HOME]

この記事の感想を教えてください。