はじめに

本当に良い運用対象なのかは自身の目でチェック

一方、入替についても課題があります。それは除外されたファンドと同種のファンドが入替対象になるとは限らない点です。

たとえば楽天証券のiDeCoにおいては、セゾン投信の「セゾン資産形成の達人ファンド」が除外されましたが、入替対象のファンドに、同ファンドと同種のファンドはありませんし、厳密に考えれば、除外されなかったファンドの中にも、同ファンドと同じスキームの投資信託は存在していません。

つまり、「セゾン資産形成の達人ファンド」の良さに惹かれて、同ファンドでiDeCoの運用をしていた人たちは、その除外によって、性質の異なるファンドへの変更を余儀なくされるのです。

また、除外と入替の基準が異なる点も、問題といえるでしょう。除外する際には5年の運用成績で判断しているのに、入替対象のファンドについては、なぜか新規設定されてからの運用期間が2年にも満たないものをラインナップしているケースがあります。まさに「ダブルスタンダード」です。

特に楽天証券が入替にラインナップした、なかのアセットマネジメントの「なかの日本成長ファンド」は、新規設定からの運用期間が短いだけでなく、同社が除外する際に用いた「楽天証券ファンドスコア」において、2025年9月から2026年2月まで最低ランクの「1」が続いているにも関わらず採用されるという、摩訶不思議な選定基準になっています。

入替の対象として新たに加えられるファンドについて、「非常に運用成績が良いので入替の対象にした」とは、とても言えない状況であることが、ここからもお分かりいただけるのではないでしょうか。

くれぐれも、「新たに入れ替えられたファンドは、過去の運用成績が優れているからだ」などと思い込まないことが肝心です。まずは自分の目で、本当に良いファンドなのかどうかを、しっかり確認してから、ファンドを選ぶようにして下さい。

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