はじめに

2026年も早いもので、3か月が過ぎました。アメリカとイランの戦争が続く中、不安定な相場が続いています。特に米国市場は、弱い相場展開となっています。

米国の代表的な株価指数であるS&P500指数は、年初来で4%安で推移しています。日本のTOPIXは2.6%高で推移しました。そうした中で、S&P500採用銘柄において、どのような企業が買われ、どのような企業が売られたかを見ていきたいと思います。


AI需要と地政学リスクが牽引!「値上がり」トップ5銘柄

1位:サンディスク

値上がりトップは、アメリカのデータストレージ企業であるサンディスクでした。NAND型フラッシュメモリ技術に特化しており、主にAIデータセンター向けなどの需要拡大と、それに伴う価格上昇が好調の要因です。1月に公表した2025年10~12月期決算は、売上高が前年同期比61%増の30億2500万ドル、純利益が7.7倍の8億300万ドルと好調でした。2026年第3四半期以降も売上高・利益の大幅な伸びが予測されています。

2位:シエナ

続く2位は、アメリカの光ネットワークシステムおよびソフトウェア企業であるシエナです。AIデータセンター向け高速光ネットワークインフラのリーディングカンパニーとしての特徴を持っています。2009年頃の金融危機の際にS&P500から除外されていましたが、2026年2月に17年ぶりに再採用されました。3月に公表した第1四半期の売上高は前年同期比33.1%増の14億2704万ドル、営業利益は2.3倍の1億8941万ドルと大幅に増加しました。

3位:ライオンデルバセル・インダストリーズ

3位にランクインしたのは、世界最大級の独立系化学会社であるライオンデルバセル・インダストリーズです。中東情勢の緊迫化などによりアジアや欧州で石油を精製したナフサが不足・高騰する中で、同社の業績が堅調に推移するとの思惑が拡大しました。4月下旬に予定されている2026/12期1Q(1-3月)の決算発表での、製品の国際価格高騰によるマージン改善に注目が集まります。

4位:ダウ

4位は、プラスチックや産業用中間体、コーティングなどの分野で製品を提供するアメリカ企業、ダウです。イラン紛争の影響で、米メキシコ湾岸に生産拠点を持つ同社に恩恵があることから、株価は堅調に推移しています。

5位:APA

5位は、米国・エジプト・英国北海沖で石油・天然ガス・NGLの探査・開発・生産を行うAPAです。中東地域の地政学的リスクにより、WTI原油先物価格が上昇し、エネルギー企業の業績見通しが改善するとの思惑から株価が上昇しています。

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