はじめに

今、何枚のクレジットカードを保有しているかをすぐに答えられますか?

「キャンペーンで作ったけどそれっきり」「一時期使っていたけど最近はほぼ使わない」——そんなカードが1枚や2枚、手元にある方も多いのではないでしょうか。

そのカード、実は思わぬリスクを抱えているかもしれません。使っていないからこそ見落としやすい落とし穴が、クレジットカードには存在します。

ほとんど使っていないカードで不正利用が発生しても、明細を確認していなければ発見が遅れ、補償を受けられないリスクがあります。また、年会費やサブスクリプションの請求に気づかないまま、支払いだけが静かに続いていることも少なくありません。

今回は、クレジットカードを放置することで起こり得る4つのリスクと、今日からできる見直しのポイントを解説します。


不正利用に気づくのが遅れるリスク

使っていないクレジットカードは、利用明細を確認する機会が自然と減るものです。その結果、不正利用が発生しても発見が遅れがちになるというリスクがあります。

一般社団法人日本クレジット協会の発表によると、2024年のクレジットカード不正利用被害額は555億円にのぼり、過去最高を更新しました。その多くがカード番号の盗用によるもので、身に覚えのない請求に気づかないまま被害が拡大する事例も報告されています。使っていないカードだからといって、不正利用のリスクがゼロになるわけではありません。

実際にあった被害では、ショッピングモールのキャンペーン目的で作成したカードをそのまま放置しており、数カ月後に10万円以上の不正利用が発覚したものの、明細を確認していなかったため気づくのが遅れ、補償対象外となった利用分は自己負担になってしまった、という例もあります。

クレジットカードの不正利用補償には申告期限があり、多くのカード会社では60日以内が目安とされています。発見が遅れるほど補償を受けられないリスクが高まるため、使っていないカードこそ定期的な明細確認が欠かせません。

年会費やサブスクの"気づかぬ支出"

今現在使っていないカードでも、カード自体の年会費や過去に登録したサブスクリプションが継続して請求されている場合があります。

サブスクリプションは月額数百円〜数千円と少額なため見落としがちです。しかし月500円のサービスでも、1年間で6,000円、5年では3万円になります。複数のサービスが重なれば、それだけで数万円単位の出費になることも珍しくありません。

国民生活センターへの相談事例でも、「解約したつもりのサービスが引き落とされ続けていた」といった声が寄せられています。使っていないカードは利用履歴を確認する機会が減るため、こうした"気づかぬ支出"が何年も続いてしまうことがあります。まずは手元のカードに紐づいているサービスを一度洗い出してみることをおすすめします。

紛失・盗難時の被害が拡大しやすい

普段使っていないカードほど管理意識が低くなりがちな分、紛失や盗難に気づくのも遅れる傾向があります。

日常的に使っているカードであれば、財布にないことにすぐ気がつける可能性が高いでしょう。しかししまいっぱなしのカードは、いつの間にかなくなっていても気づかないまま日数が経過してしまうことがあります。「そういえば最後に見たのはいつだろう」という状態になってからでは、すでに手遅れになっているケースもあります。

また、過去の利用履歴やデータ漏洩によりカード番号やセキュリティコードが流出した場合、実物のカードが手元にあっても、オンライン決済で不正利用されるケースがあります。フィッシング詐欺やECサイトへの不正アクセスによるカード情報の流出は年々増加しており、明細確認をしていなければ発見が遅れやすくなります。発見が遅れるほど被害が拡大するリスクがある点には、十分な注意が必要です。

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