はじめに

ETFの種類と投資対象の違い

ただし、「ハイテク株ETF」と一括りにするのは注意が必要です。実務的には、同じように見えるETFでも、投資対象や分散度、コスト、想定される投資期間は大きく異なります。

まず重要なのは、「そのETFが何に連動しているか」という点です。ナスダック市場全体に投資するタイプ、情報技術セクターに特化したタイプ、大型テックに集中するタイプ、さらにはレバレッジをかけた短期売買向けのタイプなど、複数の分類が存在します。近年ではAIに特化したテーマ型ETFも登場し、投資対象の切り口や選択肢はさらに細分化されています。

したがって、比較をする前に「自分がどの領域に投資したいのか」を明確にしておくことが不可欠です。

【2244】大型テック集中投資の特徴

グローバルX USテック・トップ20 ETF(2244)は、米国を代表するテクノロジー企業20銘柄に投資するETFで、「FactSet US Tech Top 20 Index」に連動します。NASDAQに上場するテクノロジー関連銘柄の中から選定された大型株に絞って投資するため、分散されているようで銘柄数が少ないため、実際にはかなり集中度の高い商品といえます。個別企業の影響を受けやすい点から値動きは比較的大きくなりやすい特徴があります。

東証上場で円建て取引が可能であり、NISA成長投資枠の対象でもあるなど、日本の個人投資家にとっての利便性は高いといえます。運用管理費用は年0.4125%で、海外ETFと比べるとやや高めですが、取引のしやすさを考慮すれば一定の合理性があります。広く分散したい投資家よりも、大型テックに絞って投資したい投資家に適したETFです。

【408A】AIテーマ特化型ETFの性格

よりテーマ性を重視するのであれば、ベストAI(408A)が挙げられます。AI関連企業にフォーカスし、ソフトウェア、半導体、プラットフォームなど幅広い領域にまたがる企業群へ投資する設計となっており、「AIの成長そのものに乗る」という発想に近い商品といえます。

ただし、成長局面では高いリターンが期待できる一方で、テーマへの期待が剥落した局面では値動きが大きくなりやすいという側面もあります。つまり、分散投資ではあるものの、「テーマへの集中投資」という性格を持つ点は理解しておく必要があります。

そのため、ポートフォリオの中核というよりは、成長テーマを取りにいくサテライトとしての活用が現実的です。

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