はじめに
積立投資を「続ける or 休む」の二択で考えない
積立投資は、「続ける」と「休む」の二択ではありません。迷ったときは、何が負担になっているのかを最初に見極めましょう。たとえば、毎月の積立の負担が大きいなら、積立額を減らす方法があります。
具体例をみてみましょう。30代・単身会社員、年収500万円、毎月の生活費は22万円、預貯金は100万円です。投資信託の積立を月7万円で始めましたが、そのうち4万円は預貯金の取り崩し、3万円は生活費を削って捻出していました。ところが、生活も苦しい、貯金も減る、投資信託の評価額も下がる状態となり、「積立をやめた方がよいのでは」と悩んでいます。
この場合、優先したいのは家計の土台を整えることです。生活防衛資金の目安は、生活費22万円×6か月で約132万円。ところが、預貯金は100万円しかなく、そこからさらに毎月4万円を取り崩して投資に回しているので、家計の土台は弱くなる一方です。まずは預貯金からの取り崩しをやめ、生活費から捻出している3万円のうち、2万円を貯蓄、1万円を積立に回すなど、金額を小さくして続ける方がよいでしょう。積立投資は、金額を増やすことよりも、無理のない範囲で長く続けることの方が大切。少額でも、時間を味方につければ複利効果が働きやすくなるためです。
また、値動きへの不安が原因であれば、株式など値動きの大きい商品の割合を減らし、債券などの安全資産と組み合わせる、ボーナス時に一括投資を行なっているならそれを見直すといった方法もあります。
大切なのは、相場に合わせて動くことではなく、自分の家計に合わせて積立額や積立方法を調整することです。詳しくはこちらの記事「30〜40代が無理なく投資を始められる目安は? 貯蓄でみる『投資スタート安全ライン』」も参考にしてください。
迷ったときは“家計から考える”
積立投資を休むべきか、続けるべきか。その判断は、株価の上下だけでは決まりません。
迷ったときは、まず家計の土台を確認し、生活防衛資金が十分にあるか、積立額が無理のない範囲かを見直しましょう。「休む」「続ける」の二択ではなく、自分に合う形に整えていきましょう。