はじめに

いろいろ言われている理由3:買収したARMは現時点では「割高」である

ソフトバンクは、ARMの株価に約43%のプレミアムを上乗せして買収すると発表しています。要は、前日までは100万円だったものに143万円も出すという話です。聞かない話ではないのですが、通常の上乗せは30%程度です。

さらに、PERという株価の割安さを判断する指標でいうと、ARM買収時のPERは約60倍。PERは大きければ割高と言え、東証1部の平均は約14倍、高成長のネット企業でもだいたい30~40倍程度だと考えると少なくとも安くはないです。

と、言われているのはこんな感じですね。どれもごもっともですが、シンプルにこうも言えるかと……。

市場評価より多く払った分(約1兆円)短期で下落しているだけ

買収前、ARMは市場から時価総額約2.3兆円と評価されていました。それをソフトバンクは3.3兆円と市場の評価より1兆円多く払うわけですから、その分、下落してもおかしくないですよね?(自論です)。

実際にソフトバンクは買収の発表で、時価総額を7500億円程度減らしています。多めに払った分、短期で調整したと見てもいいんじゃないですかね。

それと孫さん曰く、この投資は10年20年後を見据えてのものだということ。長期的に花開くとしても、残念ながら市場は短気で1~2年後を見ています。キャッシュが減るという短期的な事実で売られていますが、孫さんの目には長期では買いだと映っていたんでしょうね。


※情報に間違いがある可能性がありますので、必ずご自身でご確認し、投資判断は自己責任でお願いいたします。

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