株歴12年で見つけた、株式投資で大切にしたい6つのこと
経験に基づいたリアルな投資の勘所
株式投資ってなんだか難しそう、怖い、そんなイメージがあると思います。確かにそういう一面があるのは事実です。しかし、筆者は確信しています。「株ほどすばらしい仕組みはない」と。例えば、とある医薬品メーカーの株を買ったとします。その会社は投資家のお金で困っている人のために新しい薬を開発します。もし開発が成功したら薬を待ち望んでいた人たちは喜び、薬が売れます。それで会社は利益を上げ、一部が株主に還元される……。簡単に説明するために極端な例を出しましたが、おおむねこういうことです。つまり、株式投資には、投資を受けた会社、その会社の製品・サービスを利用する私たち、そして株主、この3者がみんなハッピーになる可能性があるんです。もちろん、上の例でいえば、開発が失敗し株価が暴落、最悪の場合、会社が倒産することもあるでしょう。これが“怖い”の部分です。うまくいく会社を見つけるためには決算書や、100ページを超える有価証券報告書を読むことも必要でしょう。これが“難しい”の部分だと思います。
日経平均2万円が“バブル”ではない、たったひとつの理由
1年半ぶりの2万円大台回復
ついに来ました! 日経平均株価2万円回復です。前日のアメリカ市場が史上最高値を更新した流れを受け、日経平均は2万円を一気に突き抜けました。売買代金も今年2番目の大きさとなり、市場のエネルギーは十分です。前回、最後にこの大台に乗せたのは2015年12月2日。そして今回、再び2万円を突破したのが2017年6月2日。まるで計算されていたかのように、ちょうどピッタリ1年半です。株価がこのように大台に乗ってくると、「これだけ上がったら次は下がる」とか「バブルなのでは」という声が聞こえてくるのですが、株式投資歴12年、株で生計を立てる筆者は、今回のこれはバブルではないと思っています。理由はたったひとつ。なお、これから書くことは市場関係者にとっては当たり前のことですので、投資玄人の方々は「なるほどね」と、さらっと流し読みしてくださいね。※チャート図はイメージ写真です
400円で大満足 腹も財布も満たす“高コスパ”外食チェーン
こんなにお得でいいのかしら?
節約家にとって食事は工夫しがいがある領域です。毎日必ずかかるコストですからね。自炊のコスパが最強なのは間違いないのですが、仕事の関係で出先で食べることもあると思います。例えば、週5で昼か夜に1,000円の外食をすると、だいたい月2万5,000円かかります。そこを1食400円に抑えられると、月1万円となり、1万5,000円も節約できちゃいます。こうしてみるとバカにできない額ですよね。ただし、食の場合はただ安けりゃいいというわけではなく、安心安全であることや食後の満足感なども重視したいところです。そこで、これらを満たしつつ、店舗もたくさんあるチェーン店を5つ厳選してみました。節約したいけれど外食もしたい時の参考にしてみてください。
ペッパーフードが「いきなり!」急騰した3つの要因
いきなりステーキ全米展開の成否は
5月、大型連休のはざまに上場来の最高値を大きく更新した銘柄があります。「ペッパーランチ」や行列必至の人気店「いきなり!ステーキ」をチェーン展開する「ペッパーフードサービス(証券コード:3053)」です。今年1月時点で1,200円程度だった株価は、2月末に1,500円台を付けて1年半ぶりに上場来高値を更新、さらに5月2日には一時2,600円を超える急上昇を演じ、最高値を大きく塗り替えました。なぜペッパーフードサービスは“いきなり”急騰したのか? その要因を3つにまとめてみました。
「ZOZOTOWN」好決算に混在するブルとベア
超成長ZOZOという街を分析する
「スタートトゥデイ」という会社をご存知ですか?2004年に始めた同社のファッション通販サイトの年間商品取扱高は、今や年間,2000億円を超え、日本最大級のサイトに育っています。そう、ご存知「ZOZOTOWN」です。驚くことに、このZOZOを運営するスタートトゥデイの時価総額は「NEC」や「東京電力HD」よりも大きな規模となり、もはや大企業と言っても差し支えないでしょう(数字は2017年4月20日現在)。約2万店の商品をタダで配る「0円セール」や、テレビCMでもおなじみ「ツケ払い」、採用広告「40名のエンジニア求む!」などユニークな施策を打つ会社としても知られています。そんな夢とユーモアあふれる街、ゾゾタウンが4月19日、業績の上方修正と配当の増額を発表しました。これを好感し夜間取引では大幅高を演じたものの、翌日の株価は3.7%の下落。翌々日わずかに持ち直したものの、方向感が定まりません。投資歴12年、株で生計を立てている筆者は、今後のスタートトゥデイに対するブル(強気)とベア(弱気)が混在しているように思うのです。
米がシリアに59発のミサイル攻撃、株式市場への影響は?
市場急落の一日をレポート
「米国、シリアに59発のミサイル発射」2017年4月7日の午前10時頃、ショッキングなニュースが報道されました。シリアのアサド政権は、4日の早朝に国際的に禁じられているサリンなどの化学兵器を使用したとされ、アメリカのトランプ大統領は「シリアはいくつもの一線を越えた」とコメント。なんらかの厳しい対応をするということでしたが、わずか数日でこの予想だにしない決断です。トランプ大統領は声明で、「化学兵器による攻撃を罪のない市民に行った、シリアの空軍基地への攻撃を指示した」と発表し、シリアとの対立は決定的なものになりました。この恐ろしいニュースに為替市場は有事の円買いで反応、商品市場は有事の金買いと中東不安定化による原油急騰、そして株式市場も……。その際の市場の様子を後学のためにもレポートしたいと思います。※チャート図はイメージ写真です
知られざるアジアNo.1企業「テンセント」の強さを探る
株価300倍に成長した中国の巨人
世界で一番大きな会社はどこかご存知ですか?答えはアメリカの「アップル」、次いでGoogleの持ち株会社である「アルファベット」、そして「マイクロソフト」と続きます(記事執筆時の時価総額より)。世界トップ3のビッグカンパニーですので、これらは日本でもよく知られていますよね。一方、今回取り上げる「テンセント」という会社、あまり聞きなれないかもしれませんが、実は現在、会社の規模を表す時価総額がアジア最大となっています。同じ中国企業である好敵手は「アリババ集団」で、両者はアジアNo.1の座を争っています。ソフトバンクの孫社長が投資をして大成功した企業として、アリババは日本でも有名になりましたよね。NYにも上場を果たし、中国を代表するネット企業として成長しています。今回は、あまり知られていない中国IT業界のもう片方の巨人「テンセント」をご紹介します。
子育てパパママは必見 「未成年」でもIPO投資
おすすめ「未成年口座」を徹底解説
子育てにはなにかとお金がかかります。食費、衣料費、習い事、塾、学費、下宿代などなど……、子供の進学先によって異なりますが、一般に大学までに2,000万円はかかると言われています。すべてを一括で用意する必要はありませんが、かなりインパクトのある金額です。私事ですが、昨年末に子供が産まれまして、この2,000万という数字に震え上がっております。子供に不自由はさせたくないですし、やれることはやろうということで、さっそく「未成年口座」を作りました。その理由は、自分も長年取り組んでいる「IPO」の抽選に参加して、少しでも子育て費用を捻出するためです。そこで今回は、満20歳未満のお子さまを持つ子育て世代の方々に、未成年口座開設のポイントや未成年でもIPOに申し込める証券会社についてご紹介したいと思います。※取引主体として認められた親権者が子供の財産管理を目的として取引を行う場合は、借名取引には該当しません
「すかいらーく」から見る「スシロー」IPOの成否
両社のIPOは酷似している
3月上場のIPOが次々と承認されています。例年、3月と12月は新年度前の駆け込み上場が多く見られ、今年は現時点でREITも入れて23件。アベノミクス以降の数字を見ると、2013年9件、2014年11件、2015年16件、2016年22件でしたので、市況の回復を受け、今年の3月上場企業数は高水準であることがわかります。さらに今年は、コピーライターの糸井重里さん率いる「ほぼ日」や、一風堂を展開する「力の源ホールディングス」など話題性のあるIPOが目白押しです。なかでも今回は、知名度抜群の回転すし・スシローを率いる「スシローグローバルホールディングス」を分析したいと思います(上場日3月30日)。
最新版:国民年金の最もお得な払い方を知っていますか?
2年前納クレカ払いが可能に
「国民年金は加入した方がお得!」あまり聞いたことがないと思いますが、実は年金に加入していない人は損しています。国民年金は年金保険料だけで成り立っているわけではなく、半分は国庫負担、つまり“税金”でできています。もし、未払いなどで年金の受給資格を失うと、本来受け取れるはずの税金がもらえなくなってしまうのです。これはもったいないですよね。なので、将来税金をもらうためにも年金は払った方がお得だと言えるわけです。さらに、「どうせ払うならお得に払いたい!」と考える賢いみなさまに、今回は国民年金の最もお得な支払い方であろう“2年前納のクレカ払い”をご紹介します。クレカ払いへの変更は毎年2月末までです。2017年分については、急いでお手続しましょう!
LINE急落、上場来安値に 市場が失望した3つの理由
最新の決算が示した不安材料
1月25日、「LINE」の決算発表が行われました。昨年7月に上場してから、はじめての本決算ということで注目を集めましたが、ふたを開けると、売上高は前年比16.9%増の1407億円、営業利益は同10.2倍の198億円。一見、好決算に見えますが、市場の反応はかなり強めの「NO」。LINEの株価は一時、16%安の3,530円まで急落し、上場以来の最安値を付けました。これは上場後のLINE株を持っている人は全員含み損という、株主おかんむりの展開です。なぜ市場はこのような反応をしたのか。市場が失望した理由を3つまとめてみました。
上場噂の博多ラーメン「一風堂」快進撃を生む3つの特徴
日本の人気ラーメンは世界を取るか
「一風堂」、マザーズ上場へ――。1月6日の日経新聞夕刊に前出の観測が報道されました。3月下旬にも時価総額300億円前後で上場する見通しだそうで、全国的、いや世界的にも知られる博多ラーメンチェーンの上場とあって早くも話題を呼んでいます。一風堂を運営する、力の源ホールディングスは即日、「当社が発表したものではない」とコメントを出しましたが、翌日7日の朝刊にも再び上場観測記事が掲載されていましたので、かなり確度の高い話だと思います。記事の通りであれば、2月に承認が下り3月下旬上場なので、3月にIPOの抽選がある感じでしょうか。その時の判断材料となるよう、一風堂という企業の特徴を洗い出してみたいと思います。
数日で株価半減 昨年末、東芝に何が起きたのか振り返る
業績好調から一転した理由とは
昨年末、株式市場が残すところあと4日に迫った12月27日、日経新聞の一面にある記事が掲載されました。「東芝、特損1000億円規模 今期、米原発の資産価値減」。この突然のニュースを受け東芝株は急落、あわやストップ安という水準まで売られました。この日は引けにかけて買い戻しも入り、やや値を戻して取引を終えましたが、この暴落は始まりにすぎませんでした……。トランプ相場に乗り上昇基調だった東芝株は、この日からわずか数日で株価が半分に下落。12月29日には一時ストップ安近くまで値が下がり、一時時価総額が1兆円を割り込むことになりました。東芝にいったい何があったのか振り返ってみましょう。
2016年株式市場を振り返る:10倍株2つの傾向
1位の銘柄は約35倍も急騰していた
2016年の株式市場は激動の1年でした。年初から円高としつこいくらいの株安に苦しめられ、6月には英国の国民投票でまさかのEU離脱派が勝利。ブレグジットと呼ばれる混乱により、日経平均は1,286円も暴落し、歴代9位の下落率を記録しました。さらに11月には、まさかのトランプ大統領誕生と、まさかまさかの円安株高で、今度は日経平均株価2万円を目指す展開となっております。そんな乱世の年に最も大きく値上がりした株、気になりませんか? 調べたところ中には1年で約35倍も急騰した銘柄があり、他にも「テンバガー」と呼ばれる10倍株がいくつか見つかりました。
年末の宝くじ!? 12月新規上場15社の初値予想
1年で最もIPOが多いのが12月
早いものでもう12月ですね。12月は一年で最もIPOが多い月で、年末の駆け込み上場が毎年恒例となっています。今年もREITを含めると12月だけで17社の上場が予定されています。12月1日に一足早く上場した「いちごグリーンインフラ投資法人(証券コード9282)」は、残念ながら公募割れ。せっかく当選しても一口当たり約4千円の損失となってしまいました。正直に言いますと、他の12月IPOにも恐怖の公募割れとなりそうな案件が含まれています。なので今回は、いちごグリーンインフラを抜かした全12月IPOの初値予想をしてみました。ご参考になれば幸いです。
噂の自動運転ベンチャーZMPが上場承認
自動運転関連銘柄のご本尊登場
11月14日、東京証券取引所は”超”話題の有力ベンチャーの上場承認を発表しました。自動運転技術を開発する「ZMP(証券コード7316)」です。一般の人は聞きなれないかもしれませんが、投資家なら知らない人はいないくらい産業界では有名な会社です。今年のIPOは、LINE(3938)やJR九州(9142)などが話題になりましたが、市場の中ではそれに匹敵するほど話題性のあるIPOです。ZMPの上場は2014年ころから噂されていて、話が挙がるたびにZMPと関係のある関連銘柄が急騰するお祭り騒ぎとなっていました。LINEでも同じようなことが起きていて、市場では、「LINE祭り」、「ZMP祭り」などと呼ばれ、一大投資テーマとして扱われていました。今回、その神輿のご本尊が登場するわけです。いったいZMPとはどんな企業で、そして、そのIPOに参加したら儲かるのか、調査してみました。
トランプノミクスで勃興する“防衛”“ロシア”関連株
トランプ関連銘柄を探す株式市場
2016年11月9日は歴史的な一日となりました。トランプ大統領の誕生です。この日の日経平均は、投開票でクリントン優勢が伝わると上げ、トランプ優勢が伝わると下げという、トランプ大統領=悪材料という動きをしていました。ネット上では午前中にもトランプ大統領ほぼ確定というニュースが流れ、日経平均は一時1,000円以上の大暴落。ここまでの動きは、6月の「ブレグジット」英国国民投票とあまりにも似ていました。ただ、この後が違います。誰も予想できなかった動きとは、そして、勃興するトランプ関連銘柄とは——。
フルグラとオールブラン、コスパがいいのはどっち?
人気のフルグラか、シンプルなオールブランか
布団から出たくない。少しでも長く寝ていたい。朝食を用意する暇なんてない。そんな忙しい朝の味方といえば、シリアル。特に「フルグラ(フルーツグラノーラ)」は最近人気のようです。このフルーツグラノーラ、牛乳をかけるだけで食べれる手軽さと、朝の栄養をしっかり取れることがウケ、女性を中心に日本の朝食として流行りつつあります。かくいう僕もフルグラにはお世話になっております。このフルグラ、手軽さ、栄養価はもちろんですが、グラム当たりの単価もお安いのです。スーパー、ドラッグストアなどでも、100g100円を切るお値段で売られているのをよく見かけます。そこで「コスパ最強のフルグラに勝る朝食なし」という記事を書こうと思っていたのですが、調べていくうちに考えが変わってしまいました。フルグラを脅かす「オールブラン」を見つけてしまったからです。では、そのオールブランの実力とは?