相続の話題は、ただでさえ家族の空気を重くします。
少なからず”死”にまつわるセンシティブな話題であることに加え、さらに”お金”の取り決めについての話し合いも避けられないことから、言い方ひとつで相手の感情を害してしまったり、望まぬ方向に話が進んでしまったりすることも珍しくありません。

ましてや、地方の空き家や使い道のない山林、農地など「持っているだけでお金も手間もかかる不動産」——いわゆる負債の方が大きい”負動産”が絡んでくると、親子の価値観の違いが表面化しがちです。

例えば、親にとっては「苦労して手に入れた不動産」「先祖代々の土地」という誇りや思い出がつまった財産でも、子ども側から見ると「固定資産税や管理に追われる厄介な荷物」に見えることがあります。そのため、「親は残したい」「子どもは相続したくない」という構図になり、話し合いが感情論に発展してしまうケースは少なくありません。

もちろん、それぞれの主張は、本人にとっての大切な価値観や感情から生まれているものである以上、どちらが正しい・間違っているかを第三者が論評することはできません。ただ、その話し合いも何らかの決着を目指さなければならないことも事実であり、なかなか話がまとまらずに焦っている方も少なくないと思います。

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