はじめに

現在の株価位置と、伸びしろ

では肝心の株価はどこにあるのか。JINSは6月、年初来高値となる9,360円まで上昇し、過去最高値の10,330円も射程内に入ってきました。先に述べたように、4月10日に発表した2026年8月期の中間決算で通期予想を小幅に下方修正しましたが、下げ幅は営業利益で2%弱にとどまり、修正後も過去最高益を更新する計画は崩れていません。未達だった国内も会社は「一過性」と説明しており、事実その後の月次は4月の既存店+10.5%、5月+17.2%と好調で、出遅れを早々に埋め戻しました。5月の好月次を受けて株価が高値を更新したように、市場は前向きに評価しています。とはいえPERは23.6倍と3社で最も高く、増収のわりに利益の伸びが鈍る場面では調整も入りやすいので、下期の利益が伴うかは要チェックです。

Zoffの株価は2,300円前後。2025年9月につけた上場来高値3,200円の7割ほどの位置で、PERは約15倍と、利益の伸びに比べて値ごろ感があります。自己資本利益率(ROE)は17%前後と高く、配当利回りも2%台と、成長と還元のバランスは悪くありません。伸びしろは何といっても買収効果ですが、大型M&Aは統合(PMI)の巧拙で成否が分かれるため、買収した店舗をきちんと黒字化できるかが見どころです。

JEHは3月に最高益見通しを示して株価が急騰し、上昇基調にあります。時価総額は3社で最も小さく、価格引き上げ・出店・インバウンドと伸びしろは大きい一方、高額品ゆえ景気やインバウンドの波を受けやすく、小型株らしい値動きの荒さもあります。しかし、二桁の増収増益を続ける中、PERは12倍台と割安感があり、なおかつ配当利回りは約3.7%と高め。現在株価は2,300円台で、上場来高値4,060円には値幅があり、投資妙味を感じます。

整理すると、実績と勢いで選ぶなら高値更新中のJINS、値ごろ感と買収の伸びしろを取るならZoff、高利益率の小型成長株に賭けるならJEH、という色分けになります。3社に共通するのは、値上げが通る強さとインバウンドという追い風。もっとも、円高への振れや訪日消費の鈍化など、その追い風が弱まれば3社まとめて逆風に変わりやすいのも、メガネ株の特徴です。

どのメガネへの投資が自分のスタイルに合うか、店舗パトロールで確認してみてはいかがでしょう?

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