はじめに
新規設定ファンドが増加中
では現状はどうでしょうか。2018年1月に6163本まで増えた投資信託ですが、その後は徐々に本数が減り、2025年10月には5755本になりました。ファンドの併合がほとんど進まないなかでの本数減少は、償還、あるいは繰上償還による自然減と思われます。
しかし、そこから再び本数は増加し始め、2026年6月時点では5836本になりました。2026年に入ってからの新規設定本数を見ると、前年同月比で2月は20%減になったものの、1月が30%増、3月が12.5%増、4月が52.94%増、5月が111.76%増と推移しています。マーケットが堅調に推移するなかで、販売金融機関が投資信託の販売意欲を高めているようにも見えます。
現在、国内で設定・運用されている投資信託の大半は、いつでも追加購入・解約ができる追加型です。そのため、過去の運用成績をチェックしてファンドを選べますし、償還までの期間が長いため、受益者の長期保有に耐えられます。そして本来なら、1本のファンドを長期にわたって運用し続けるため、資産運用会社としてもいたずらに運用ファンドを増やさなくても済むはずです。
ところが新規設定が無くなることはありません。新規設定だと、「新しいテーマ」、「新しい運用手法」を強調して販売につなげられる可能性が高まるからです。最近の傾向として、「テーマ型ファンド」の新規設定が散見されるようになっていますが、これも新味のあるテーマをファンド名に冠して、投資家の関心を惹きたいがための方策だと思われます。
テーマ型ファンドは、そのテーマがマーケットで話題に上らなくなると、運用成績とともに資金流入が伸びなくなり、最悪の場合は解約が増えて繰上償還されるケースもあるので、注意が必要です。
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