はじめに
節約志向とセクターローテーションの両輪
背景にあるのは、生活防衛意識の高まりです。ワッツの決算資料も「節約・慎重消費の傾向が一層顕著」と明記しており、消耗品や日用品での単一価格の安心感が来店動機として効いているようです。
加えて、ここ最近の株式市場ではAI・半導体関連からの資金シフトも見られ、内需・生活防衛関連株に資金が向かいやすい地合いが続いています。以前サンリオやオリエンタルランドの記事でも触れたAI株から内需・エンタメ株へという流れが、100均セクターにも及んでいる印象です。値上げに頼らず客数と客単価の両方を伸ばせている企業が、物価高局面でもきちんと評価されている──今回の3社の決算は、その典型例と言えそうです。
参考記事:過去最高益の「サンリオ」9連騰の「オリエンタルランド」かつての優等生銘柄の復活は本物か
なお、100均最大手のダイソーを展開する大創産業は非上場のため、今回の比較対象には入っていませんが、わたし自身もダイソーでトラベルグッズをいくつか買いました。以前より、たしかに100均へ寄る回数が増えています。そのたび、ありがたいと思いつつ、この値段で利益が出せることに心底驚きます。
為替介入による円高が今後さらに追い風に
7月31日に日米の協調円買い介入が行われたことにより1ドル164円まで進行していたドル高円安が、一時155円を割るところまでドル安円高となりました。円高は、原材料を輸入に頼る100円均業界にとっては追い風です。このまま円高がキープできるようなら、次回の決算で円高による為替差益が上乗せされるかもしれません。
いずれにしろ、わたしたち消費者にとってありがたい存在の100均勢が、疲弊することなく成長している姿はたくましく感じます。このまま年初来高値を超えていくことを願っています。
投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward HOME]