はじめに

「もっと買う」より「もっと知る」。今ある商品を深掘りする

もう一つの選択肢としては、サテライトで投資対象を広げるのではなく、コアであるオルカンを深掘りすることもお勧めです。新しい商品を買い足すのではなく、もう少し今投資をしている商品について理解を深めるのです。

「オルカン」という名前は知っているけれど、実際にはどんな国に投資しているのか、どんな産業が含まれているのか、どんな企業が組み入れられているのかまでは知らない。そんな方も少なくないのではないでしょうか。

そんな方に、ぜひ読んでみていただきたいのが、『地球の歩き方 オルカン eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の歩き方』です。

この本は、オルカンそのものの仕組みだけでなく、オルカンが投資する国・地域について、産業という切り口から紹介しています。2025年5月時点では47カ国・地域が取り上げられています。

「投資の本」というと、難しい数字やチャートを想像するかもしれません。でも、この本は「地球の歩き方」とのコラボレーションということもあり、世界を旅するような感覚で、「自分のお金が投資されている世界」を知るきっかけになります。特に、なんとなくオルカンを選んだ人にとって、とても良い一歩だと思います。

投資を始めると、どうしても「次は何を買おうか」と考えてしまいます。でも、長期の資産形成で大切なのは、買う商品を増やすことではありません。重要なのは、自分がなぜその商品を持っているのかを理解し、値下がりしたときにも、その投資を続ける理由を持っていることです。

オルカンを積み立てているなら、それだけでも世界中の企業の成長に参加する仕組みを持っていることになります。

そのうえで、もっと投資を楽しみたいなら、コア・サテライトという考え方で、興味のある国や産業を調べてみる。あるいは、新しい商品を買うのではなく、今持っているオルカンについて、もっと深く知る。

「もっと何かしたい」という気持ちを、「もっと買う」だけに向けるのではなく、「もっと知る」ことにも向けてみてはいかがでしょうか

投資は、お金を増やすためだけのものではありません。

世界で何が起きているのか、どんな産業が成長しているのか、私たちの暮らしを支えている企業はどこなのか。そんなことを知るきっかけにもなります。

オルカンを入り口に、世界を知る。そして、知ったうえで、自分のお金をどこに託したいのかを考える。そんな投資との付き合い方も、長い資産形成の中では大切なのではないかと考えます。

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