はじめに
・円高・円安、物価高、株価急落、収入減など「お金の想定外」は起こり得る
・為替変動や相場下落時に備え、資産の分散と適切な投資額の点検が必要
・もしもの時に家計を守るため、固定費の見直しや生活防衛資金の確保を
私たちの暮らしには、予想していなかったことが起こるものです。
急激な円高や円安の進行、物価の上昇、株価の暴落、突然の収入減など、お金に関する「想定外」の事態が発生した際、自分や家族の家計はそのまま耐えられるでしょうか。
未来の予知はできませんが、円高や円安、物価上昇、株価の急落、収入減など、さまざまな出来事を想定しておくことはできます。
そのような「想定外の出来事」をイメージしながら、対策を確認してみましょう。
想定外1. 「円高」になっても大丈夫?
一時的に円高になることはあるものの、ここしばらくは円安傾向が続いています。そのため「今後も円安が続いていくだろう」というイメージを持っている方も多いでしょう。
しかし、「もし、急に円高になったら?」と考えたことはあるでしょうか? 為替は一方向に動きつづけるとは限りません。世界や日本の経済・金融情勢によっては、円高に動く可能性は決してゼロではありません。
円高になると、海外旅行費や輸入品などが安くなる一方、海外株式や外国債券、外貨預金など、外貨建ての資産を持っている人には注意が必要です。
仮に、保有している米国株の資産がドルベースでは値上がりしていても、円高が進めば、ドルを円に換算したときの評価額は伸びにくくなり、場合によっては減ることもあります。
「海外資産を持っているから安心」ではなく、為替が動いたとき、自分の資産や家計にどんな影響がありそうか、ということまで確認しておきたいところです。
たとえば、NISAなどで海外株式の投資信託を中心に投資をしている人は、日本円の預貯金とのバランスを見直してみましょう。海外株式に資産が偏りすぎている方も見かけますので、自分の資産が分散されているかを改めて確認してみてください。
想定外2. 「円安」になっても大丈夫?
反対に、「円安」が進んだ場合についても考えてみましょう。
海外資産を保有している人は、円換算での評価額が増加します。一方で、輸入品やエネルギー価格の上昇により、日々の生活費が増える可能性があります。「資産は増えているのに、日々の食費や光熱費が増えて生活が苦しくなった」と感じることもありえます。
一方で、海外資産がなく、自身の資産が日本円の預貯金のみという場合、円安が進むと、相対的に資産が目減りしていくことになります。円安による影響を考えるなら、資産を日本円に集中させず、一部を外貨建て資産などに分散する方法もあります。
その際は、海外株式の投資信託や外国債券、外貨預金などの商品特性を理解したうえで活用しましょう。ただし一度にまとめて買わずに、購入時期を分けることで、購入時点の為替水準に偏るリスクを抑えるようにしたいところです。
想定外3. 「物価」がもっと上がっても大丈夫?
次に考えたいのが、物価上昇です。
食料品や日用品、光熱費などが、最近の値上がりスピードが、今後さらに加速することがあった場合に、現在の家計で対応できるでしょうか。
具体的に「毎月の支出が1万円増えたら?」「2万円増えたら?」と考えてみましょう。年間では、それぞれ12万円、24万円の支出増です。
余裕のある家計であれば問題ないかもしれませんが、収支がギリギリであったり、赤字であったりする場合は要注意です。
固定費など見直せる支出を今のうちに整理し、家計に余裕を持たせておきたいところです。同時に働き方の見直しや副業などで、収入を増やす方法も同時に考えておきましょう。