はじめに
酒税の変更でビールは安くなる?
酒税の変更は商品価格に反映されます。したがって、2026年10月からは、ビールの価格は下がり、発泡酒の値段が上がることが予想されます。
メーカー各社では「発泡酒をビールにする」という動きが出てきています。発泡酒はこれまでの増税によって割安感が少なくなり、税金の違いに着目して製造してきた発泡酒をあえて作る意義は薄れているためです。発泡酒をビールに「格上げ」し、安価なビールを求める消費者にアピールしようとしている様子がうかがえます。
サントリー「金麦」はこれまで、酒税法の区分では「発泡酒②(新ジャンル)」だったのですが、2026年10月6日から麦芽の使用比率を引き上げたり原材料を一部変更したりすることで「ビール」になります。同社ウェブサイトによると、「ビール化後の『金麦』の価格については、 2026年10月の酒税改正による増税分のみを反映する」とのこと。「2026年10月の酒税改正による増税分」は350ミリリットルあたり7.26円ですので、ごく単純に計算すれば「これまでの金麦+7.26円」で「ビール」が飲める計算になります。店舗でビールと発泡酒の価格を見比べると、50円程度は違います。この差が縮まることになりそうです。
サッポロ「サッポロ GOLD STAR」「サッポロ 麦とホップ」も2026年10月20日からビールになります。これらはサッポロの「プレミアム」「メインストリーム」「エコノミー」というビールカテゴリーの「エコノミー」の中心商品になると説明されています。
このほか、アサヒ「クリア アサヒ」も2026年10月27日よりビールになり、商品名も「クリア アサヒ<生>」とリニューアル。
キリン「本麒麟」も2026年11月4日からビールになります。各社の発泡酒の主力商品がビールとなることで、安価なビールが飲めるようになりそうです。
ただし、ビールの価格は税金だけで決まるわけではありません。物価高は製造コストが高くなることにもつながりますし、輸送コストが高くなれば、それも商品価格に転嫁する必要があります。酒類を販売する小売店の影響もあるでしょう。必ず安くなるわけではない点は留意しておきましょう。
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