はじめに
家計管理は「夫婦で決める」が基本、でもここだけは共有を
生活費の分担や貯蓄の進め方について、「正解」となる管理方法はありません。家計を一つの財布にまとめる、生活費だけ共通の口座に入れてあとは個別管理にする、収入に応じて費用を分担する——どのやり方が合うかは、夫婦の働き方や価値観によって変わります。自分たちに合うルールを、夫婦で話し合って決めることが基本です。
ただし、管理の方法は自由でも、「お互いに把握しておくべき情報」は別にあります。具体的には、加入している社会保険(健康保険・年金など)の種類、民間の保険の加入状況、そして貯蓄や資産の残高です。
共有しておくべき理由は、どちらかに病気やケガ、失業などの「もしも」があったとき、家計への影響を放っておけないからです。パートナーが加入している保険や年金の仕組みを知らないままでは、いざというときに使える制度や給付を見逃してしまうかもしれません。逆にお互いの状況を把握していれば、必要な備えの見直しもスムーズに進められます。財布は別々でも、家計の全体像だけは、年に一度でも夫婦で確認する時間を作っておきましょう。
住宅購入を考えるなら、金利のリスクも理解しておく
20代夫婦の中には、マイホームを検討し始める人も増えてきます。住宅ローンを選ぶ際、多くの人が気になるのが「固定金利か、変動金利か」です。
変動金利は、固定金利よりも低い金利でスタートできるのが魅力です。ただし、その名の通り金利は市中の金利動向に応じて変動するため、金利が上昇する局面では、当初の見込みより返済負担が重くなるリスクがあります。
変動金利型のローンの多くには、「5年ルール」と「125%ルール」という仕組みが採用されています。5年ルールは、金利が見直されても返済額自体は5年間変わらない仕組み、125%ルールは、6年目以降に返済額が見直される際も、直前の1.25倍を超えないようにする仕組みです。返済額が急に跳ね上がることは防げますが、その分、支払いきれなかった金利部分が「未払利息」として後から上乗せされる場合がある点は覚えておく必要があります。
金利が上昇局面にある今、変動金利を選ぶ場合は、「将来金利が上がっても対応できるか」をあらかじめシミュレーションしておくことが欠かせません。固定金利との金利差、毎月の返済に無理がない借入額かどうかを、夫婦でしっかり確認してから判断しましょう。
夫婦でひとつずつ積み重ねていく
20代夫婦の暮らしは、これから収入も貯蓄も伸びていく「基盤づくり」の時期です。貯蓄が少なくても、悲観する必要はありません。
大切なのは、次の3つです。
①先取りで少しずつ貯める・増やす習慣をつけること
②社会保険や保険、貯蓄の状況はお互いに共有しておくこと
③住宅ローンを組むときは金利のリスクまで理解して選ぶこと
今日からできることを、夫婦でひとつずつ積み重ねていきましょう。
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