はじめに
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、将来の介護の問題もあり、いくら貯金をしても将来が不安という40代の女性。FPの飯田道子氏がアドバイスします。
主人も私も裕福ではない家庭で育ったため、いくら貯金しても将来が不安です。老後資金、教育資金、親の介護資金(私の母と主人の母が健在です。何かあったときは、私と主人が金銭面でも全て母の面倒をみる必要があります。どちらの母も貯金はありません)としていくらあれば安心できるでしょうか。
【相談者プロフィール】
・女性、40歳、既婚、会社員
・夫:45歳
・子ども:9歳
・お住まい:持ち家
・同居家族:母(78歳)
・毎月の世帯の手取り金額:65万
・年間の世帯の手取りボーナス額:260万
・その他:児童手当 月額1万円
【毎月の支出の内訳】
・毎月の世帯の支出の目安:47.5万円
・住居費:11万円
・食費:7万円
・水道光熱費:0万円 (同居の母が支払い)
・教育費:4万円
・保険料:6.5万円(5.5は貯蓄型の生命保険料。8年後に満期を迎え、夫婦で1,300万円になる。解約しないと返戻金が増えていく保険)
・通信費:2万円
・車両費:2万円
・お小遣い:8万円
・その他:ペット費用 1万円
【資産状況】
・毎月の貯蓄額:10万円
・ボーナスからの年間貯蓄額:110万円
・現在の貯金総額:1,050万、子ども名義で90万円
・毎月の投資総額:2万円
・現在の投資総額:200万円、子ども名義で150万円(ジュニアNISA)
・現在の負債総額:3,600万円(住宅ローン残り33年、変動金利)
・その他:退職金見込み 夫2,000万円・妻1,500万円、年金見込み 夫婦で月35万円程度
今回は、将来ご自身のお母さまはもちろんのこと、配偶者さまのお母さまの面倒を見ると考えている、ご相談者様です。いくら貯金しても将来が不安なようで、特に、双方のお母さまの面倒を見るためには、いくらくらいの資金を準備しておけば良いのかご不安な様子です。
貯蓄のペースは良好!ただし、「金利上昇」と「教育費」への備えを
まずは、家計の入出金を確認させて頂きました。
共働き家庭のため、良いペースで貯蓄を続けていらっしゃいますね。今のペースで貯蓄が継続できるよう、まずは日々の生活から少しずつ無駄を省くことを意識してみましょう。
これからお子様の教育費が増えていくことになりますが、今のペースで貯蓄を続けていくことができれば、入進学に対応できるでしょう。
教育費は進学する大学や学部によってかかる費用が違ってきます。できるだけ早いうちに、どのような進路を目指すのかを家族で相談しておき、足りるかを確認することを忘れないようにしてさい。
住宅ローンを組んでいるため負債はあるものの、保険の満期金や退職金も支給される予定。共働きを続けていけば無理なく完済できると予想できます。
ただし、1点気になる部分があるとすれば、住宅ローンの金利が変動金利だということです。既に見聞きしたことがあるかもしれませんが、今の日本経済は金利が上昇する傾向にあります。
そのため、今、組んでいる住宅ローンの金利も必然的に上がり、負担額が増える可能性を秘めています。
金利が上昇する局面で変動型の負債を抱えている場合、金利がいくらまで上昇しても耐えれるかを試算するとともに、固定金利型の住宅ローンへの借り換えも検討してみましょう。