はじめに
「あれ?スマホがない!」
バッグの中を何度探しても見つからない。ポケットにもない。さっきまで確かに持っていたはずなのに……。こんな経験、ありませんか?
今やスマートフォンは、単なる電話ではありません。電話番号やメールアドレス、写真、SNS、ネットバンキング、キャッシュレス決済、電車や飛行機のチケットまで入っています。紛失して再購入となれば、10万円、20万円を超えることもある高額品です。
自分が加入している保険で何とかならないのか?今回は、スマートフォンのトラブルと保険について考えてみます。
火災保険の「家財」は対象になるのか?
まず思い浮かぶのが火災保険です。火災保険に家財の補償を付けていれば、テレビ、冷蔵庫、家具、衣類など、自宅にあるさまざまな家財が補償の対象になります。スマホも家財の一部では?そう考えるのは自然です。
ところが、多くの火災保険の商品では、保険金をお支払いできない主な場合の一つに、スマートフォン、PHS、ポケットベル等の携帯式通信機器及びこれらの付属品に発生した損害が挙げられています。つまり、家財の補償を付けていても、スマートフォンは補償の対象外となっているケースが多いのです。
もちろん火災保険は保険会社や商品、契約時期、付けている特約によって補償内容が異なります。ご自身の契約がどうなっているかは、証券や約款、代理店などで確認する必要があります。
旅行保険の「携行品損害」は対象になるか?
旅行中なら、海外旅行保険や国内旅行保険についている「携行品損害」が使えそうな気がします。携行品損害とは、旅行中に持ち歩いているカメラや衣類などが、偶然な事故で壊れたり、盗まれたりした場合に補償するものです。
保険会社の海外旅行保険を調べてみると、火災保険の家財と同様、携帯電話やスマートフォン、ノートパソコンなどを携行品損害の対象外としている会社もありますが、対象外としていない保険会社もあります。
偶然な事故によるスマートフォンの破損などを補償対象としている商品もあります。盗難を補償する商品もありますが、その場合は警察への届出が必要になることがあります。一方、単なる紛失や置き忘れは補償対象外となるのが一般的です。
例えば、新幹線の座席にスマホを置いたまま降りてしまった、タクシーを降りてからスマホがないことに気づいた、というような場合です。旅行中には十分あり得ることですが、「なくなった」という結果は同じでも、盗難と置き忘れでは保険上の扱いが全く違いますので、注意が必要です。
また、対象となった場合でも、携行品損害には携行品1個につき限度額が定められていることがありますので、全額補償されない場合もあることが注意点です。