はじめに

株主優待とは、企業が株主に対して自社製品やサービス、割引券、QUOカードなどを贈る日本独自の還元制度です。配当金(現金による利益還元)とは別に提供される、プレゼントのような特典と言えます。

日本企業の株主優待は、自社製品やサービス券、QUOカードなどの各種ギフトカードを個人株主に贈る世界的に見てもユニークな制度です。中長期で応援してくれる個人株主を増やしたい企業にとって重要な施策となっており、新NISAの普及に伴い優待を実施する企業は増加傾向にあります(海外企業では配当金や自社株買いによる利益還元が主流です)。

本記事では、直近で株主優待制度の新設や導入、または廃止を発表した注目の企業動向を整理します。


優待ポイントや電子ギフトも!株主優待を新設・導入した5社

直近で株主優待制度の新設や導入を発表した注目企業5社を紹介します。

テイクアンドギヴ・ニーズ(4331)

ハウスウェディングの草分けとして知られるブライダル・ホテル運営会社です。9月29日、毎年12月末日時点で700株以上を保有する株主を対象に、特設サイト「プレミアム優待倶楽部」で使える優待ポイントを贈呈する株主優待制度の導入を発表しました。保有株数に応じて年間5,000ポイントから90,000ポイントが贈呈されます。

株主限定サイト「テイクアンドギヴ・ニーズプレミアム優待倶楽部」は2027年2月中の開設が予定されており、登録することで5,000種類以上の優待商品やギフト、他社ポイントへの交換が選択可能です。

犬猫生活(556A)

国産・無添加のペットフード製造・販売や動物病院・トリミングサロンの運営を行う企業です。自社ECサイトでの販売が売上の約9割を占め、そのうち約95%がサブスクリプションモデルによる継続課金という強みを持っています。

2026年9月14日に株主優待制度の導入を発表しました。自社公式オンラインショップで使える買物割引券が年2回(4月末・10月末)贈呈されます。100株以上保有で1,500円分の優待券1枚(年間3,000円分)、300株以上保有で3,000円分の優待券2枚(年間12,000円分)が、株主名簿に記載された株主へ贈呈されます。

ヴィス(5071)

オフィスデザインやワークプレイス構築の専門企業です。「はたらく人々を幸せに。」を存在意義に掲げ、新興企業を中心にオフィスのコンサルティングから空間デザイン、内装工事までトータルで手がけています。

2026年9月14日に株主優待の新設を発表しました。毎年9月末日時点で200株以上を保有する株主を対象に「デジタル優待倶楽部」の優待ポイントを贈呈します。保有株数に応じて、1ポイント=1円相当の優待ポイント(1,000円〜35,000円相当)が贈呈されます。

TOブックス(500A)

ライトノベルやコミックスの出版を起点に、アニメ化・舞台化・グッズ販売などのメディアミックスを手がける企業です。『本好きの下剋上』や『乙女ゲームのヒロインで最強サバイバル』などのTVアニメ化・メディアミックス展開が売上を牽引しています。

2026年9月14日に株主優待の新設を発表しました。毎年4月末日時点の株主名簿に記載された100株以上を保有する株主が対象です。保有株数に応じて、100株以上で3,000円相当、200株以上で10,000円相当、500株以上で25,000円相当の優待品が贈呈されます。

オンデック(7360)

中小企業を対象としたM&Aアドバイザリー事業を手がける企業です。

10月15日に株主優待制度の新設を発表しました。毎年11月末日時点の株主名簿に記載された300株(3単元)以上を保有する株主が対象です。各種電子マネーやポイントに交換できる「電子ギフト」が保有株数に応じて贈呈されます。300株〜499株で10,000円分、500株〜999株で20,000円分、1,000株以上で50,000円分です。

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