はじめに
料理は90歳からでも遅くない
実は、父も以前はまったく料理ができませんでした。転機になったのは、母が脳梗塞で倒れたことです。当時、私は母の介護を優先して考えていたため、父の生活までは十分に気が回りませんでした。それでも父は、自分で食事を作ることを少しずつ覚えていったのです。
最初は米を研ぎ、ご飯を炊くことから始まりました。魚を焼き、冷凍食品を上手に利用し、私が作っていたスクランブルエッグを見よう見まねで作ろうとしていました。その姿を見たときは、本当に驚きました。
「男性でも、やればできる」
90歳を過ぎてからでも決して遅くありませんでした。母が亡くなって4年になりますが、その前の数年間は、母が要介護2で、ヘルパーさんの支援を受けながら生活していました。ヘルパーさんが来ない日は、父が自分で食事を用意していたのです。
90歳から料理を始めたとしても、今では10年近い経験になります。
食事を楽しめることが豊かな老後につながる
もちろん、サービス付き高齢者向け住宅や介護施設を利用することで、食事の準備をしなくても暮らすことはできます。それも一つの選択肢です。
しかし父は、「自分でできる間は自由に暮らしたい」という思いが強く、今も一人暮らしを続けています。
多少不便でも、自分のペースで生活し、自分で食事を作る。それが父らしい生き方なのでしょう。この記事でお伝えしたいのは、老後を楽しく過ごすためには、「食べる楽しみ」を失わないことが大切だということです。
そのためには、男性も料理ができるようになっておくことをおすすめします。「もう遅い」と思う必要はありません。私の父は90歳を過ぎてから料理を覚え、100歳になった今でも毎日の食事を楽しんでいます。
料理は、健康を支えるだけではありません。自立した生活を続ける力となり、老後の楽しみそのものにもなるのです。老後資金は失敗できない!あなたが今からできる資産形成の始め方、お金のプロに無料で相談![by MoneyForward HOME]