はじめに
決算発表が本格化する中で、好調な決算と同時に増配を発表する企業も目立ってきました。今回は、直近の決算発表で増配を打ち出した6社を紹介します。
塩野義製薬(4507)
塩野義製薬(4507)は、1878年(明治11年)創業、1919年(大正8年)設立の国内大手製薬企業です。60年以上にわたる感染症の研究・開発実績を持ちます。
今回発表された2027年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は、前年同期比44.0%増の1,195億円に拡大しました。筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「RADICAVA」に関する事業承継が円滑に進み、希少疾患領域の事業基盤構築が着実に進展したことが寄与しています。
好業績を背景に、今期の年間配当予想を従来の76円から86円へ増額することを発表しました。同社はこれで15期連続増配となる見通しです。10月29日現在の予想配当利回りは約2.87%です。
ステップ(9795)
ステップ(9795)は、神奈川県を中心に学習塾「ステップ」を展開している教育企業です。県内における強固なブランド力と、県立トップ高校への高い合格実績を誇ります。
2026年9月期の経常利益(非連結)は前期比7.9%増の41.7億円で着地し、続く2027年9月期も前期比3.1%増の43億円に伸びる見通しです。
好調な業績に伴い、前期の配当を88円から91円に増額したうえで、今期も前期比3円増の94円とする方針を示しました。無借金経営による盤石な財務基盤と高い収益性を強みとしており、実現すれば13期連続増配となります。10月29日現在の予想配当利回りは約4.36%です。
KOA(6999)
KOA(6999)は、固定抵抗器をはじめとする受動部品で世界トップクラスのシェアを持つ電子部品メーカーです。抵抗器・温度センサ・インダクタなどに特化し、国内でも高いシェアを誇るリーディングカンパニーとして知られます。
中国を中心としたAI関連機器向けなどで抵抗器の受注・売上が好調に推移し、2027年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の39.8億円に急拡大。従来予想の30.1億円を大きく上回って着地しました。
これを受け、今期の年間配当予想を従来計画の63円から78円へと大幅に引き上げました。なお、10月29日現在の配当利回りは3.69%です。
積水化成品工業(4228)
積水化成品工業(4228)は、発泡スチロールをはじめとする発泡樹脂製品の製造を手掛ける大手化学メーカーです。
収益構造改革による体質改善が進んだことに加え、「ヒューマンライフ」および「インダストリー」の両分野が想定を上回って推移。2027年3月期の通期連結経常利益予想を、従来計画の26億円から44億円(前期は22.4億円)へ69.2%上方修正しました。
業績好調に伴い、年間配当予想についても従来計画の17円から25円へ8円増額することを公表しています。10月29日現在の配当利回りは3.63%です。