生活

家計管理は方法論より「自分軸」 やりくり上手になる方法

FPの家計相談シリーズ

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は横山光昭氏がお答えします。

いつも予算通りに家計をやりくりできません。少しでも貯蓄を増やしたく、毎月の生活費に予算を設け、袋に入れて管理する「袋分け家計管理」をしています。
ですが、予算で収まるようなやりくりができたことがあまりなく、いつも余分にお金が残っている袋から、お金を回して何とかやっています。
どうするとうまくいくのか、方法を教えてください。
(35才 専業主婦)


横山: ご質問ありがとうございます。

袋分け家計管理に飛びつくのは危険

「予算分け」でする家計管理、「袋分け」も同じですが、これは実は難しい家計管理方法です。

なぜかというと、現状の家計を把握していないのに、希望論で予算を設定し、あとでただただ帳尻を合わせることしかしていないという状況に陥りやすいからです。現状を理解しないままで取り組むという、進行方法に問題の根底があります。一見簡単そうで、家計をきちんとやりくりしやすく見える袋分け家計管理の方法は、まじめな日本人が陥りやすい罠とも言えます。

家計管理をうまくするには

家計管理をしっかりとしたいなら、まずは現状の「家計を把握する」ことが大切です。

自分、または家族がどういうものに、いくらのお金を使っているのかを把握します。もしかすると、毎月5万円で収まると思っていた食費が実は8万円もかかっていたことがわかるなど、感覚で把握していたものと現状とでは差があるのだということを実感できることでしょう。生活の仕方から見ると、予算の設定に無理があったということです。そうであれば、適正な予算設定ができれば問題は少なくなるはずです。そのための現状把握でもあります。

把握をするには、大雑把でもよいので記録をしていきましょう。

もしかすると記録が苦手なので「袋分け」を選んだのかもしれませんが、少し頑張ってみましょう。費目に細かく分けたり、1円単位まできっちり合わせる記録の仕方は、とても面倒くさく大変です。できるだけ労力が少なく、家計状況を把握できる「家計の三分法」を利用して記録していきましょう。

支出の性質によって分けていくので、記録を継続していくだけで支出一つひとつについて、「この支払いは消費?浪費?投資?」と考える習慣もつきます。

家計管理は方法論より「自分軸」

支出の性質・意味を考えていけるようになると、自分なりに大切にしたい支出、無理に支払わなくてよい支出が見えてくると思います。

すると、自然にお金の使い方にメリハリができてきます。つまり、自分なりの価値観が出てきたのです。支出の仕方の軸がはっきりし、「自分軸」ができてきたのだとも言えます。こうなってくると、ムダな支出が少なくなり、支出が効率よくなり、家計がすっきりとします。

家計管理をするうえで大切なことは、こういった考え方や軸になる部分の話であって、実はやり方は問わないものです。自分のやりやすい方法でよいのです。形にとらわれてやるより中身をしっかりして、より良い家計づくりを目指しましょう。

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