はじめに

子どものお世話は365日毎日あり、お母さんは休む間もないくらい忙しい日々を過ごしていると思います。それに加え、洗濯物や食事の準備など、やらなくてはいけないことでいっぱいです。特に子供がいると、掃除や片づけをしてもオモチャなどですぐに散らかってしまうのではないでしょうか。

忙しいお母さんは少しでも時短になるようにオモチャだけでなく、キッチン収納やクローゼットの工夫をしようと、片づけ本を何冊も買って読んでしまう……といったことも。片付けの方法を調べる前にまず考えなければならない大事なことがあります。


片づけを始めるとき、最初にすることは?

あなたは何のために片づけをしますか?」と、まずは自分に問いかけてみてください。または「片づけをして、どんな暮らしをしたいですか?」でもいいでしょう。

「ん?どんな暮らし?」と、なぜそんな事を考える必要があるのかと思われるかもしれませんが、これが片付けをやり遂げるためにとても大事なことなんです。

どうして考えることが必要なの?

片づけを進めていくと「物を減らす」「物を手放す」という作業が必ず必要になってきます。

物を減らす→手放す。この作業は簡単なようで難しく、心も痛み気分も沈みがちになります。よく聞く言葉に「まだ使えるかも……」「いつか使うかも……」「痩せたら着るかも……」というのがありますが、こんな「かもかもな気持ち」を整理しながら片づけをしていくと辛くなり、もうやめたい!と思ってしまう人もいるかもしれません。そんな時に必要なのがこの「あなたは何のために片づけをしますか?」に対する答えです。これが最後までやり遂げられる目標になります。

こんな暮らしがしたい!という理想が大事

片づけが辛くなってきたとき、「なぜ片づけをしようと思ったの?」と最初の気持ちに立ち返ります。そのために「どんな暮らしがしたいのか」を、最初に考えておいて欲しいのです。片づけをしてこんな暮らしがしたい!という目標が、あなたの片づけの力にもなっていきます。

例えば「子供が自由に遊べて元気に走り回れる暮らし」「災害時、家具が倒れてくる不安のない暮らし」「いつでも友達を呼べるスッキリした暮らし」「掃除が手早くできる物が少ない暮らし」「自宅サロンを開きたい」「いつも綺麗な花がある暮らし」「飼い猫のためにキャットウォークがある暮らし」「テキパキと家事ができる暮らし」「兄弟が仲良く遊べる暮らし」「北欧のようなおしゃれな家具がある暮らし」といったものです。

色々な理想の暮らしがありますが「こんな暮らしがしたい」と決めることは、モチベーションアップのためにも大切なことです。決める際はできるだけ具体的にイメージできるように、雑誌の切り抜きをつかったり、モデルルームに行ったりするのもおすすめです。

そして頭に思い描くだけでなく紙に書き出してください。

視覚化することで自分が思い描く理想を整理することができ、また漏れを防ぐこともできます。そして書き出すことで、新しい気づきがあるかもしれません。

理想の暮らしであなたと家族がどうしたいのか
片づいたその部屋でどんな風に過ごしたいのか

片づけは時間もお金も体力もつかいます。すぐに片付けに取りかかりたい気持ちがあると思いますが、まずはしっかりと「こんな暮らしがしたい」と目標を決めてからお片づけ作業に入って行きましょう。

お片づけ本を本棚に入れっぱなしではいつまでたっても片づけは終わりません。

片づけ本を買うことで安心して、結局片づいていないということにならないよう、自分の理想の暮らし、目標をまずは明確にしてくださいね。

文/整理収納アドバイザー 河野 有起

提供/ママトコタイム
ママトコタイムは、小さなお子さんと一緒に美容院などに行ける無料保育サービス。店舗が定期開催する「ママトコタイム」に子連れで来店すると、その場でプロによる保育を利用できます。ママになったら諦めるのではなく、ママになっても『できる!』社会をめざし、家族の笑顔を増やしていく取り組みを進めています。

(この記事はケノコトからの転載です)

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