でも、心配しないで!

ここまで、うんざりするような数字ばかり並べてきました。これでは結婚したくなりませんね。でも実際は、お金も時間も、こんなにかけなくてすむんですよ!

ローコストウエディング

この世が自分のためにあるのでない以上、自分にピッタリの人なんていません。出会った人と幸せを作るのです。その意志があれば、婚活は無料。

結婚は、結婚届1枚あれば成立します。無料です。結納も婚約指輪も簡素化でOK。でも、家族や友人に二人の結婚を知らせ、祝福してもらいたい、そのための結婚式・披露宴は大切ですね。

人前式であれば、自宅でも公民館でも挙式はできますし、友達の持ち寄り料理と会費制で、手作りの披露宴なら負担になりません。ドレスは誰かに借り、指輪は安物でもいいのです。お金をかけた結婚式よりも、末永い幸せな結婚生活が大事です。

新生活に新しい家財道具がなくても大丈夫。二人の持っているもののうち、いい方を選びましょう。なければ中古で。無理してローンを組むよりも、ほんとうに気に入ったものを時間をかけて探す方が、自分たちらしい暮らしが作れますよ

ローコスト子育て

出産にはお金がかかりますが、大丈夫。少子化対策の反映で、出産費用全国平均に迫る42万円が支給、しかも以前とは違い、産後に申請して支給されるのではなく、出産時に直接、医療機関に支払われます。大きな金額を予め用意しなくても済むようになりました。

リサイクル市場が充実している今、すぐに不要になってしまう育児用品や子供服をわざわざ買う必要はありません。先輩ママに「予約」しておくのも手です。

ローコスト教育

早期教育や塾に行かなくても、身近な自然で遊び、図書館や博物館で学ぶ生活を心がけることで、「思考力・判断力・表現力」を問うこれからの教育にも対応していけるでしょう。ただ、こういった教育を実現するには、親の知的能力が重要になってきます。

大学に行かなくても、学ぶことはできます。東京大学をはじめ、世界中の大学が現在、インターネットを通じた大規模なオンライン講座を開講しています。このような手段を使い、自分の意志で学ぶことは、ただ通学して単位を取得するよりも、はるかに大きな学びとなり、知識を吸収できるはずです。

夫婦協力して、家事・育児負担を分散

家事・育児負担による自分の時間の削減については、女性は特に気になるところでしょうが、昭和の男性ならいざ知らず、今の男性は、若ければ若いほど家事能力があります。

1993年からは中学校、1994年からは高校でも、男子も家庭科が必修となっています。最初にその教育を受けた生徒は、今40歳。昭和の男性と違い、共働きを前提としている若い男性なら、意識の持ち方次第で、十分戦力になります。

新しい時代の家事スタイルを

「何でもやってくれた昭和のお母さん」の影を引きずって、日本の家事はハイレベルを追求する傾向にありました。三食手作りごはん、完璧な掃除、美しい収納。それはもう贅沢品なのです。男女ともに働き、家庭を築くこれからの時代は、もっとざっくり、ゆるい家事でいいではありませんか。その着地点を、二人で探っていけばいいのです。

もっと二人でおしゃべりし、二人で笑い合い、時には徹底的に議論し、そしてまた時にはまったく別行動でリフレッシュする、そんな夫婦が、安らげる家庭を作っていけるのではないでしょうか。

「一人より二人」

明治生まれの筆者の祖母はよく言いました。

「一人口(くち)は食えないが、二人口(口)は食える」。

たとえ収入が一人分しかなくても、一人の時は足りなかったのに、結婚して二人になると、どういうわけか何とかなってしまう。二人で協力すると、知恵を出し合い、やりくりして、足りないぶんが補えるから、少ない収入でも暮らせてしまう……という意味です。

単純に、1+1=2にならないのが結婚。一人ではできなかったことも、二人ならできるのです。

昭和の昔の結婚は、
「年収○○○万円以上の男性に稼いでもらって、女性は家事育児に専念」
がモデルでしたが、今は、

「二人合わせて○○○万円になるようにがんばる」。

もちろん、家事も育児も、二人力を合わせて。

そんな暮らしの中から、一人でいたら見えなかった世界が見えてくるかもしれません。

変わらない世界と、変化する世界。あなたはどちらを選びますか?