はじめに

噛めば噛むほどやせる!?チューイングトレーニング

太っている人に共通している習慣として「早食い」があります。よく噛まずに早食いをすると胃がふくれても脳は満足感を得られず、すぐにまた食べものを欲するようになるので太ってしまいます。そのため髙橋先生は、帳消しダイエットの「レッスン1」として、よく噛んで食べることをあげています。

食事をすることで代謝量が増えることを「食事誘発性熱産生(DIT:Diet Induced Thermogenesis)」といいます。DITは栄養素の種類によって異なりますが、ゆっくりよく噛んで食べることで、急いで食べるときに比べて食後のDITが20倍以上に増加することが報告されています。

さらに、肥満を招く食後の血糖値の上昇がゆるやかになり、少量でも満足感が得られ、無意識に食べる量がセーブされます。その結果、自然に減量ができるのです。「よく噛んで食べる」とは昔からよくいわれていますが、実践できている人は意外と少ないのではないでしょうか。

「やせたいけれど、何をすればいかわからない!」という人は、ぜひ次のようなチューイングトレーニングを実践して、「噛む」練習から始めてみてください。

用意するのは1枚のビスケット。これを4分の1に割って口に入れ、30回ゆっくりと噛み、ビスケットが溶けてなくなる感覚を味わいます。よく噛むと唾液がどんどん出てきて、水なしでものどにつかえることはありません。また、噛んでいるうちに、体がだんだん温まってきます。「噛む=運動」なのです。噛めば噛むだけ代謝も上がるのです。
(本書、22ページより)


燃焼系ビタミン&ファイトケミカルのちょい足し

食べたいものを我慢せずにやせるために活用できる、食品に含まれる“燃焼系”成分があります。それは「燃焼系ビタミン」と「燃焼系ファイトケミカル」です。この2つを意識的に食べて活用するのが、帳消しダイエットの「レッスン2」です。

「燃焼系ビタミン」とは、糖質や脂質のカロリーをメラメラと燃やしてくれるビタミンB1やB2、B6、ナイアシン(ビタミンB3)といったビタミンB群。これらの燃焼系ビタミンを含む食材をちょい足しすることで、とりすぎたカロリーが燃え、やせる体質になります。

「燃焼系ファイトケミカル」は、脂肪の燃焼を助ける食物由来の機能性成分のことです。野菜や果物、お茶、香辛料などに含まれています。よく知られているものだと、ウーロン茶に含まれるウーロン茶ポリフェノール、コーヒーに含まれるクロロゲン酸、緑茶に含まれるカテキンなど。ほかにも唐辛子のカプサイシン、コショウのピペリン、ショウガオールなどの辛み成分などがあります。

たとえば、日本の食卓の定番料理であるから揚げは、燃焼系ビタミンを多く含む「焼きのり」で包んで食べることで高カロリーを帳消しにできます。また脂質がたっぷり含まれるカレーを食べる前にコーヒーや紅茶を飲むことで、脂質が燃えやすい環境を整えることができます。

燃焼系ビタミンと燃焼系ファイトケミカルを食事にちょい足しする。これがラクにダイエットするためのポイントです。