はじめに

予想に対する業績の進捗率が高く、上方修正が期待できる

※参照「グノシー」第1四半期決算説明資料より

特に当期純利益に関しては、中間期予想の91%を達成しています。予想を大きく上回るペースで進捗と言っていますし、業績「上方修正」への期待が否が応にも高まります。

「KDDI」との共同事業「ニュースパス」アプリ

※参照「グノシー」第1四半期決算説明資料より

Gunosyは2016年6月に、auの「KDDI」と共同で「ニュースパス」アプリをリリースしています。ダウンロード数は順調のようで、今後、巨大な資本を持つKDDIと連携しマスプロモーションを展開していくとしています。

また、auのスマホにニュースパスアプリを搭載させることも検討しているようです。そうすれば、スマホに馴染みのないシルバー世代をユーザーに取り込めるので、ユーザーの裾野が一気に広がるかもしれません。

資料によると「2016年9月から広告配信、マネタイズを開始」とあるので、次の決算から数字が乗ってくるそうです。KDDIと収益を分け合うような形になるでしょうが、それでも業績の上乗せが期待できます。

ちなみに、既存の「Gunosy」アプリはエンタメ系、「ニュースパス」アプリは報道系と棲みわけをしているようです。KDDIはGunosyの大株主でもあります。資本的な結びつきもあるので、腰を据えて協業を進めていくんでしょうね。

競合の動向やニュースアプリ市場の成長鈍化に注意

競合している「SmartNews」はすでに1900万ダウンロード達成。それと「NewsPicks」の追い上げもあります。NewsPicksは、経済ニュースに特化し、さらに専門家や著名人などがニュースに対してコメントをつけるという新しい価値を提供していて、特徴が際立っています。

NewsPicks運営の「ユーザベース」は10月に上場を果たしました。成長期待から堅調な初値を付け、同事業の人気を裏付けています。

売り上げ規模などでは先行しているGunosyですが群雄入り乱れるニュースアプリ市場を制するのはどの陣営になるんでしょうか。ニュース合戦はまだまだ続きます。


※情報に間違いがある可能性がありますので、必ずご自身でご確認し、投資判断は自己責任でお願いいたします。

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