はじめに
再婚マーケットにおける年の差婚の状況
次に、初婚同士ではなく再婚者、前述の(2)(3)(4)のパターンの結婚について検討してみたいと思います。まず(2)と(4)の再婚夫と初婚または再婚妻のパターンについてです。
驚くべき結果が示されています。再婚男性に関しては、自分よりも7歳以上若い女性を妻に獲ている男性が圧倒的に多いのです。相手が初婚女性の場合は実に44%(5組に2組以上)、再婚女性の場合でも29%(約3組に1組)です。
日商簿記3級の合格率が30%から40%台といわれていますので、それくらいの難易度に変わってきます。超難関私立大学の合格率よりも難関な初婚男性の若い妻との結婚に比べると、再婚男性は若い妻の獲得に圧倒的に優勢であることがわかります。
ちなみに、残る(3)初婚男性と再婚女性のカップルでは、夫が7歳以上年上のカップルは13%ですので、(1)の初婚同士のカップルとほぼ同じ割合です。男女の初婚と再婚の組み合わせパターン別に年の差を見てみると、自分よりかなり若い妻を狙うなら、結婚経験のある男性のほうが圧倒的に有利、ということになるでしょう。
統計的に見た「若いパートナーを獲る処方箋」
国のオープンデータで分析すると、初婚男性が11~13%の割合で7歳以上年下の初婚または再婚妻を獲ているのに対し、再婚男性は29~44%の割合で獲ていることが判明します。
特に(2)の再婚夫と初婚妻のパターンは、再婚妻より初婚妻のほうが若くなりやすい傾向にあるからか、平均年齢差で見ても6.6歳もあります。ちなみに(4)の再婚同士は3.8歳です。
つまり、若い妻を希望する男性は、初婚での若妻獲得への参戦は不利であり、「まずは婚暦のないままで希望しているのではなく、一度は似たような年齢の女性と結婚しなさい」が、有力な処方箋となることが示されています(一度は結婚して、と思ったら結果的にはそこで生涯のパートナーを獲ていた、となる幸せもあるかもしれません)。
婚暦がない状態でマーケットにとどまっている男性にとっては超難関である若い妻との結婚も、結婚経験のある男性にとってはさほど難しくないようです。
再婚男性が若い妻を獲れるワケ
当たり前のことかもしれませんが、再婚男性は、一度は同じ世代(である可能性が高い)の初婚女性との結婚に踏み切り、離婚という困難も乗り越えて、結婚マーケットに再挑戦してきています。
女性に対して真剣に向き合う、ぶつかりあう経験値(遊ぶだけならいくらでも経験値は増やせますが)が違うだけに、結婚未経験の若い女性へのアピール力に迫力やリアリティや配慮が違う、ということはあるかもしれません。
I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.
「私は失敗したことがないんですよ。ただ1万回のうまくいかない方法を見つけてきただけです」(トーマス・エジソン)
大いなる発明は「うまくいかなかった数々の経験」の向こう側にあったのだ、ということを発明王エジソンは教えてくれています。一見難しく思える結婚希望のかなえ方も、実はその例外とはいえないようです。