はじめに
関連株が軒並み急騰“ロシア関連株”
トランプ大統領誕生に米株がポジティブな反応を見せた翌10日、日本市場は前日の1,000円下げを取り戻すように朝から強い動きでした。その中でもひときわ激しく急騰している銘柄群がありました。
東海運(9380)、スパンクリートコーポレーション(5277)、AGP(9377)、川上塗料(4616)、兵機海運(9362)など、ロシア関連株と言われる銘柄群です。
※出典:ヤフーファイナンスアプリ
これらの株は、安倍政権がロシアのプーチン大統領に接近し始めたころから物色され始めていました。北方領土返還や関係改善を期待されてのことだと思います。しかし、アメリカはウクライナ問題でロシアと揉めていたので、日本のロシアへの接近をよく思っていませんでした。
そこで登場したのがトランプ次期大統領です。トランプ大統領はロシアとの関係改善を訴えていて、もし米ロ関係が好転すれば、日本も心置きなく領土交渉などを進められます。このような思惑から、ロシアと関連する事業を行っている銘柄の売買が交錯しています。
ですが、こちらも買いが長続きしていません。11日の東京市場は全体として様子見ムードが漂っています。
今回のトランプ大統領誕生は教科書に載るほどの特大イベントです。
日経平均の1,000円安からの1,000円高、NYダウの史上最高値更新、勃興するトランプ関連銘柄の動きを見ても、この特大材料を市場が織り込めたとは思えません。
今後、激しく乱高下を繰り返しながら、いくつものトランプ関連株が誕生するのだと思います。その中でどの銘柄が本命になるのかまだ誰もわかりません。トランプ大統領の誕生を予想できなかったように。
※情報に間違いがある可能性がありますので、必ずご自身でご確認し、投資判断は自己責任でお願いいたします。