轟轟と流れる波の上、水着姿でサーフボードに乗っているのはスポーツ庁の鈴木大地長官。集まった報道陣が見守る中、華麗な波乗りを見せた……かと思いきや、あーっと流されてしまいました。

これはJR東日本が手掛ける複合スポーツエンターテインメント施設「スポル品川大井町」のオープニングイベントの一幕です。来賓として出席した鈴木長官が目玉施設の1つである人工サーフィンを体験し、スポーツ振興を呼びかけました。

東京五輪まであと2年。数ある大会機運醸成のための施設のようにも見えますが、その経緯をひも解くと、オリンピック後を見据えるJR東日本の狙いが見えてきます。


都心で2020東京五輪種目を体験

スポル品川大井町は、JR東日本の社宅跡地に建設されたスポーツエンターテイメントパークです。約2万4,000平方メートルの広大な敷地内に8種類のスポーツ施設を含む13の施設が配置されています。

目玉は何といっても鈴木長官も体験した人工サーフィン施設。ドイツの世界的人工サーフィンブランド「citywave」をアジアで初めて導入しました。波の大きさは初心者向けから上級者向けの高難度なものまで、自由に設定できるそうです。

サーフボードやスウェットスーツがレンタルできるほか、専門インストラクターによるレクチャーもあるので、未経験でも安心して体験できます。また、プールサイドデッキにはリゾートさながらの飲食スペースもあるので、家族や友人たちと楽しむことができそうです。


プールサイドにはグループでくつろげるデッキを配置

オープニングイベントに参加したプロサーファーの糟谷修自さんは「ここなら子供から大人まで皆さんに体験してもらえる。サーフィンを少しでも多くの人に味わってほしいと思っていたので、実現できてよかった」とオープンの喜びを語りました。

他にも、ボルダリング、3×3バスケットボール、サッカー、ソフトボール、アーチェリーなど、まさに東京オリンピック目玉種目の施設が勢ぞろいしています。中でもサッカーは、世界屈指の名門クラブ「FCバルセロナ」のサッカースクール「バルサアカデミー」が特別開校。東京で海外名門クラブのレッスンが受けられるとあって、かなり応募が殺到しているようです。

世界の伊達公子が全面監修

スポル内でもう1つの目玉が、テニスプレーヤー伊達公子さんがプロデュースしたテニスコートです。屋内にハードコートが4面、4大大会の1つである全米オープンでも使用しているブルーカラーを使用するなど、その仕様は世界基準です。伊達さんも「都心の駅前に、屋内で4面も確保できたのはとてもうれしく思っています」と話します。


テニスコートを全面監修した伊達公子さん

また、テニスコート以外にも伊達さん監修のプログラムがあります。テニスコートに隣接するスポーツスタジオで受けることができる特別プログラムです。ヨガやピラティスをはじめとしたフィジカルトレーニングから、世界で通用するためのメンタルトレーニングまで、内容は多岐にわたります。

ラインナップについて伊達さんは「プロテニスプレーヤーとして活動してきた中で、どうやって体を維持し続けるか、という視点でさまざまなことに興味をもって取り組んできました。その中で、これはいいと思ったプログラムをセレクトしています」と説明しました。