はじめに

晴れた日に干すと、ふかふかで気持ちのいい布団。

布団なら天日干しができますが、ベッドで寝ていると、シーツを洗濯することはあっても、マットレスのお手入れをすることはなかなかないのではないでしょうか。

どうすればいいのか、知っているようで、実は意外と知らない布団のお手入れ方法について、家事代行サービスで活躍する家事のスペシャリストに教えてもらいました。


シーツは週に何回洗濯する?

毎日使う枕カバーやシーツには、目に見えにくいので気づかないかもしれませんが、実は、汗や皮脂、フケや髪の毛の汚れ、化粧水などが付着しているのです。

「きちんと洗濯をしないと、そうした汚れが繊維にこびりついて、生地が傷んだり黄ばんだりする上、雑菌が繁殖し、臭いのもとや肌荒れの原因になります」と教えてくれたのは、布団のお手入れをはじめ家事全般に精通したCaSyのキャスト・松浦純子さん。

シーツ類の理想的な洗濯の頻度は週に1度。特に、汗をよくかく時期はこまめに洗濯をした方がいいといいます。

洗えない枕やマットレスのお手入れは?

洗濯をすれば清潔になるシーツ類とは違い、洗うことのできない枕やマットレスはどのようにお手入れをしたらいいのでしょうか。

まず枕は、「カバーやタオルをかけて直接触れることを避け、1〜2週間に1度は風通しのよいところに干しましょう」と松浦さん。

干すのが難しいマットレスには、必ずベッドパッドを敷くのが鉄則。こちらも1~2週間に1度は洗濯が必要です。

「ベッドパットの下に敷く『湿気対策シート』を活用するのもおすすめです」

マットレスは月に1度、壁に立てかけて、通気を良くさせることが重要。この時に、部屋の窓を開けて風通しを良くしておくとより効果的だそう。

さらに通気性の面では、マットレスを毎日同じ向きや面で使用せずに、上下や表裏を定期的に替えたり、普段からマットレスの上から掛け布団をどかしておくことも有効だといいます。

また、埃や髪の毛が溜まりがちなマットレスの縫い目は、掃除機をかけて埃を取り除きましょう。溜まった埃は、ダニの餌や棲み処になることも。全体をブラッシングするだけでも衛生面で効果があるそうです。

布団乾燥機の活用で時短手入れ

“マットレスを月に1度立てかける”、この手間さえ惜しい人には布団乾燥機(※)がおすすめです。定期的に活用することで、マットレスを立てかける頻度を減らすことができます。

布団乾燥機を使うと、マットレスの中にある水分を蒸発させて、カラッと仕上げてくれるので、湿度が下がり、ダニやカビの発生を抑えることができるそうです。埃やダニの死骸、フケなどの汚れは布団乾燥機では取り除くことができないため、掃除機(またはブラシ)を併用しましょう。

マットレスだけではなく、敷布団や掛布団にも布団乾燥機は役立ちます。

「環境によっては、外に干すことでかえって花粉や埃が付着してしまうこともあるので、花粉の時期や雨が続く湿気の多い梅雨の時期は重宝しますよ」と松浦さん。

乾燥機にかけた布団はふかふかになり、寝心地も快適だそう。

※寝具によっては布団乾燥機が使用できない場合があります。必ず寝具メーカーに確認してからご使用ください。

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