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貯金のまえに準備「生活防衛資金」は手取り月収の何ヵ月分?

FPの家計相談シリーズ

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はマネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のFPがお答えします。

今年結婚をしました。結婚式などの支出があり、2人の貯金はほとんどない状態です。これから貯蓄目標を立てて、しっかりと貯めていきたいと思っています。また、5年後くらいまでに仕事で独立することを考えているので、その資金も貯めたいです。どのくらいのペースで貯めていけば良いでしょうか?


〈相談者プロフィール〉
・男性、36歳、既婚(妻:37歳・会社員)、子どもなし
・職業:会社員
・手取り月収:50万円
 夫:30万円
 妻:20万円
・年間ボーナス(手取り):夫20万円×2回
・預貯金:独身時代の貯蓄がそれぞれ50万円程
・起業資金:150万円くらい貯めたい


【家計の内訳(約38万円)】
・住宅費:12万円
・水道光熱費:1.5万円
・生命保険:1.2万円
・食費:6万円
・通信費:0.8万円
・健康・医療費:1.5万円(主にジム代)
・趣味・娯楽費:2万円(ヨガとゴルフ)
・衣服・美容費:2万円(別に年間で10万程は使っている)
・交際費:8万円(お酒が好きなので、週に1~2回は外で食事をする)
・その他不明金:3万円


FP: ご相談ありがとうございます。miraitalkのファイナンシャルプランナーの宮城です。

貯め時の今こそしっかり貯蓄を

ご結婚おめでとうございます。これからお二人で貯蓄をしていくのですね。お子さんのいない現在、人生の中で一番貯めやすい時期ではないかと思います。独立も検討されているとのことですので、無駄な支出をできるだけ削減し、効率よく蓄えを増やしていくようにしましょう。

家計の内訳を拝見したところ、現在はお二人での生活を楽しんでいらっしゃる状況だと思いますが、食費、交際費、趣味・娯楽費、衣服・美容費など、それぞれに予算を設けて全体的に少しずつ下げていく工夫をしましょう。特に交際費はお付き合いで支出が多くなりがちですので、飲み会の頻度なども考えてみてください。

お金の使い方を改めるには、「家計の三分法」の考え方が有効だと思います。支出を消費、浪費、投資の3つに分けていく簡単な方法ですが、三分法で見ていくと自分に必要なもの、暮らしに必要なものにはお金を使い、無駄な支出は削減するというメリハリがついてきます。

「消費:浪費:投資」の理想的な割合は「70:5:25」です。できるだけこれに近づけるように、支出を見直してみましょう。

独立はまず、生活防衛資金を作ってから

独立のために150万円準備したいということですが、独立資金だけでなく、生活防衛資金も準備してほしいと思います。

目安として、日々の生活+イレギュラー支出分として手取り月収の1.5ヵ月分、次に病気やケガで働けなくなった場合や仕事や収入がなくなった場合に備えて手取り月収の6ヵ月分を準備します。合計7.5ヵ月分の手取り収入額を貯めることができれば、ひとまず安心ということになります。

相談者さんの場合は約375万円ですね。ここを目標にひとまず頑張りましょう。そのあとで、独立資金150万円を貯めていく流れが良いでしょう。

独立後は、社会保障が手薄になることを意識して

独立すると、会社員が受けられるようなサポート(労災、雇用保険、厚生年金など)がなくなりますので、万が一のときの備えや、老後資金などのシミュレーションもしながら、事業がうまくいかなかった場合はどうするのかなども考えておきましょう。
 
たとえば、会社員であれば病気やケガで休業しても最大1年半、お給料の約3分の2が傷病手当金として支給されますが、独立した場合は休業したらすぐに収入が途絶えることになります。

自身が亡くなった場合の遺族年金なども、会社員であれば遺族厚生年金がありますが、自営業では遺族基礎年金のみとなり、遺族に残される金額には大きな差が出ます。このため、民間の生命保険でカバーを考えるべき保障内容も大きく変わります。

独立後のお金についても丁寧に計画しておくことで、今のお金の使い方をより真剣に見直したり、独立後は事業に専念することができるようになると思います。ぜひ、がんばってください。

mirai talkはマネーフォワードから生まれた公平で安心できるお金の相談窓口です。新宿駅から徒歩約5分。本気で家計を変えたい人のための「貯まる家計養成プログラム」を提供しています。

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