はじめに
イクメンという言葉は、かなり世の中に定着した感があります。では、イクメンと聞いてあなたは誰を思い浮かべますか?
代表格の一人と言えるのが、タレントのつるの剛士さん。当のつるのさんご自身は、イクメンと言われることを決して良くは思っていないと聞きます。その理由として、イクメンは特別なことではなく当たり前のことだから、と。
しゅふJOB総研では、いまや共働き世帯の数が専業主婦世帯の2倍近くになったことを踏まえ、働く主婦層に「共働き妻の理想の夫2018」というアンケート調査を行いました。
圧倒的投票数で総合1位に選ばれたのは、やはりつるの剛士さん。つるのさんは、なぜ世の妻たちの支持を集めるのでしょうか。
働き方改革で労働時間短縮が進むと、自ずと家庭で過ごす時間も長くなるはず。円満な家庭生活のために、世の夫たちがつるのさんから学ぶべきポイントについて考察してみます。
共働き妻の理想の夫ランキング
まずは、つるの剛士さんが圧倒的1位となった「共働き妻の理想の夫2018」の総合トップ20をご覧ください。
有効投票数424人
2位に杉浦太陽さん、3位にヒロミさんが入り、りゅうちぇるさん、DAIGOさん、谷原章介さんと続きます。記名式で1名のみ回答いただきましたが、全部で117名もの著名人の名前が挙がりました。理想の夫像が多様であることがわかります。
それでもやはり、79票を集めたつるの剛士さんは突出しています。2位の杉浦太陽さんも33票を集めていますが、その2倍を超える票数です。
では、投票した人たちはどのような理由から選んでいるのでしょうか。「その著名人と回答した理由」についての集計結果が下記グラフです。
有効回答数424人
上位2つは、「子どもの面倒をよく見てくれそう」「家事を快くシェアしてくれそう」と、家庭での振る舞いに関する項目が占めています。
部門別ランキング
次に、「その著名人と回答した理由」ごとに著名人の得票数と順位を見てみます。その他を除く7部門の順位は以下の通りです。
7部門のうち、実に6部門でつるのさんが1位となっています。中でも目を引くのが、「子どもの面倒をよく見てくれそう」「家事を快くシェアしてくれそう」「頼みごとがしやすそう」「料理が得意そう」の4部門。2位に圧倒的な差をつけています。
やはり共通するのは、どれも家庭での振る舞いに関する項目であることです。一方、「妻が働くことを心から応援してくれそう」「仕事も家事も妻の自由にさせてくれそう」の2部門は、1位ながらも2位とは僅差になっています。これらは仕事視点の要素がある項目です。
仕事視点の支持が高いヒロミさん
つるのさんが唯一2位となった(それでも2位ですが)のが、「仕事に対する的確なアドバイスをくれそう」部門です。
この部門の1位は、ヒロミさん。確かに、プロ並みの大工技術を披露して職人としてのイメージも定着しているヒロミさんなら、「仕事に対する的確なアドバイスをくれそう」な印象を受けます。この項目の3位には木村拓哉さん、5位にイチローさんが入っているのも特徴的です。
「妻が働くことを心から応援してくれそう」部門の5位には、井ノ原快彦さんが入っています。井ノ原さんがNHKあさイチのMCを務めていたころ、主婦の就業に関するテーマで私も出演させていただいたことがありますが、やりとりする言葉の端々に就活する主婦の方々を応援する気持ちがにじみ出ていたのが強く印象に残っています。
これら仕事視点の項目ももちろん大切です。いまは上位2つが家庭視点の項目となっていますが、今後の共働きのあり方や価値観の変化次第では、仕事視点をより重視する方向に変わって行く可能性もあると考えます。