生活

専業主婦の「小遣いなし」が赤字に陥りやすい理由

FPの家計相談シリーズ

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はマネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のもとへ、実際に家計相談に訪れた方のお悩みをご紹介します。
※相談者の了承を得た上で掲載しています


生活費として10万渡しても「足りない」

「70歳まで住宅ローンがあるのですが、老後の生活は大丈夫そうでしょうか」と家計相談に来たのは、会社員のHさん(50)。家計管理は主にHさんがしていて、日々の食費などとして10万円を専業主婦の奥さん(47)に渡しているのですが、毎月赤字のようで心配だとHさんは話します。

Hさんの手取り収入は月により波はありますが、平均して約40万円ほど。それをやりくりして奥さんと大学生の息子さん(20)と3人で暮らしています。現在の貯蓄は620万円ほどです。

Hさんが管理するお金は、主に住宅ローンの支払いや水道光熱費など口座引き落としのものと、毎日の支出とはならない生活費、あとは自分の小遣いと貯蓄です。管理は家計簿アプリを使って記録をしているので、毎月の支出額は把握しています。

奥さんは毎月もらう10万円を日々かかる食費や日用品を中心とした生活費と、奥さん自身の小遣いに使っています。10万円のうちいくらが小遣いとは決めておらず、支出については紙にもアプリにも記録していません。結果、何にいくら使っているかわからない状態だそうです。ですが、毎月10万円でやりくりすることは難しいようで、月の後半には「お金が足りない」と言われてしまいます。仕方がなく追加で渡すので、その影響でHさんが管理するお金から蓄えにしようと思っていた分が消えてしまうだけではなく、赤字になってしまいます。この調子なので、いつまでたっても貯蓄が増えません。

ボーナスも年間140万円ほど出るのですが、毎月の赤字の補てんや大学の費用、帰省費用や必要なものの購入でほぼなくなってしまう始末です。定年まであと10年。幸いなことに、よくある役職定年による減収などはないのですが、残り10年でいくら貯められるのだろうか、老後は暮らしていけるのかという不安が日増しに強くなるので、家計を立て直すことを希望されています。

ランチ代に洋服…無計画に生活費を使う妻

家計を改善に向かわせるには奥さんの協力も大切です。ですが、一緒に相談に来ていた奥さんは「特に無駄な支出は見当たらない、そもそもの生活費が足りていない」といいます。ですが、一般的な3人暮らしの支出と比べると、H家は高めであると感じます。

主に、支出内容が明らかではない奥さんの10万円の使い道について詳しく聞いていくと、どうやら毎月食費は10万円を超え、日用品にもお金を使いがちのようです。友達とのランチ代やそれに行くための洋服、化粧品など無計画に使い、小遣いといえば自分の好きなおやつやデザートの購入に使う程度という認識のようです。

話を聞いて、支出の捉え方を少し変える必要があるだろうと思いました。奥さん自身の楽しみのために使うお金は、生活費とはいえません。奥さんの小遣い的な支出の1つです。

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