コンビニやスーパーでの会計の時、硬貨を取り出すのが面倒くさくて、紙幣ばかりで支払っていると、気が付いたら財布が小銭でパンパンになっていた。そんな経験をしたことのある人は少なくないのではないでしょうか。

ついつい貯め込んでしまいがちな小銭の保有に関する意識調査を、コイン換金サービスを手掛けるコインスターが実施しました。その中身をひも解くと、男女間での小銭に関する考え方に興味深い違いが見えてきました。


約6割が小銭を貯めた経験あり

コインスターが2018年12月に日本全国の20~50代の男女計600人を対象に実施した「現金・小銭の保有状況に関する意識調査」によると、58.8%の人が「家に小銭を貯めた/溜めてしまった経験がある」と回答しました。

貯め込む理由の1位は「貯蓄のため」で、全体の45.9%。これに続くのが「小銭が使いづらいため」で21.5%、「小銭の無駄遣いを防ぐため」が15.9%、「家族の誰かが貯めている(いた)」が13.0%という状況でした。

意外だったのは、「貯蓄」や「無駄遣いの防止」といった「意図的に小銭を貯めている(いた)」という理由が過半を占めていたこと。「使いづらい」という「意図せず小銭を貯めてしまった」という理由は少数派であることがわかりました。

貯め込む小銭の種類では、「500円玉」が55.0%でトップ。「1円玉」が44.8%、「10円玉」が42.8%、「5円玉」が41.1%、「100円玉」が40.8%と続きました。最も貯め込まれていないのは「50円玉」で、32.6%に留まった格好です。

500円玉で貯める貯金箱は、自宅で手軽に始められる貯金としてポピュラーな手段。貯め込む理由で「貯蓄」がトップだったことと、貯め込む小銭の種類で「500円玉」が最多だったことの背景には、500円玉貯金箱が大きな役割を果たしているのかもしれません。

男女で貯め込む小銭と理由がクッキリ

今回の調査で興味深かったのは、男女で「貯め込む小銭の種類」が異なることです。

まず男性では、「1円玉」が55.9%で1位。続いて、「10円玉」が51.4%、「5円玉」が49.7%と、少額硬貨をより貯め込んでいる傾向がありました。一方、女性のトップは「500円玉」で67.2%。これに「100円玉」が42.0%、「10円玉」が33.9%と続きました。男性と比べると、高額硬貨を貯めていることが明らかになりました。

これには「小銭を貯め込む理由」の違いが関係していそうです。

全体では45.9%が貯め込む理由として回答した「貯蓄」ですが、男性では35.8%に留まっています。一方、女性では56.3%となっています。逆に、全体では21.5%だった「使いづらい」という回答は、男性だと31.8%だったのに対し、女性では10.9%に留まりました。

つまり、女性には「貯蓄のために高額硬貨を意識的に貯めている人」が多く、男性には「使いづらい少額硬貨をついつい貯め込んでいる人」が多いのではないか、と考えられるわけです。

一方、「貯め込む小銭の額」では、女性が1万0,316円だったのに対し、男性は1万6,594円と約1.6倍であることもわかりました。使いづらいという理由から、ついつい多額の小銭を財布に貯め込んでしまっている男性がいたら、それを意識的に貯金に回すことで、効果的にお金を貯めることができるのではないでしょうか。

<文:編集部 猪澤顕明>