はじめに
玄関の気になる臭い、どこから?
玄関の汚れと同じくらい気になるのが、その臭い。「靴やシューズボックスからの雑菌の繁殖が、玄関の臭いの原因です」と山口さん。玄関に溜まっている湿気や、一日中履きっ放しの靴、雨に濡れたまま乾かすことなくしまった靴や傘も、悪臭の引き金になっているといいます。
最近ではシューズボックス用の消臭剤もたくさん売られていますが、山口さんがおすすめするのは玄関掃除でも活躍した重曹。「さまざまな成分が含まれた消臭剤とは違い、重曹なら小さいお子様のいるご家庭でも安心してお使いいただけます」。重曹は粉のまま空き瓶などの容器に入れて、シューズボックスの中や上に置いておくだけでOK。靴の近くに置くと消臭だけでなく、吸湿の効果もあるといいます。
靴をぎゅうぎゅうに詰めすぎない
臭いをもとから絶つには、シューズボックスの掃除も欠かせません。このときも重曹が役立ちます。掃き掃除をした後、重曹を使ってシューズボックスの中を水拭きましょう。拭いた後は必ず扉を開けっぱなしにして、しっかりとシューズボックスを乾かします。水分が残ったままだと、カビが繁殖し、イヤな臭いの原因になるので注意が必要です。
「シューズボックスに靴をしまう際は、ぎゅうぎゅうに詰め過ぎず、余裕をもって収納するようにしましょう」と山口さん。空気の通り道をしっかり確保することで、臭いを防ぐことができるそうです。2週間に1度の定期的な掃除が難しい場合は、こまめにシューズボックスを開けて換気することが臭い予防に効果的だといいます。
「家族全員が外出する日は、シューズボックスの扉を開けて出かけるのがおすすめです。窓を開けて換気する際には、シューズボックスの扉も開けて風を通すようにするなど、できるだけ空気がこもらないように工夫しましょう」
後回しにしがちな玄関の掃除。毎日帰ったときに一番はじめに足を踏み入れる場所だからこそ、きれいな状態に保ちたいですね。臭いがして汚れに気づく前に、臭いを発生させないようにこまめな掃除を心がけましょう。