“新幹線のファーストクラス”として、東北・北海道新幹線と北陸新幹線で導入されている特別車両「グランクラス」。そんな新幹線の最上位座席が2011年の営業開始以来、初めてとなる大々的な車内サービスのリニューアルを実施します。

実際にサービス内容が刷新されるのは4月1日から。どんな内容に変更されるのか。そして、その狙いとは? 報道陣向けに一足早く公開されたグランクラスの新車内サービスを深掘りします。


座席で味わう“沿線の逸品”

3月28日、JR東京駅の新幹線ホームに、東北・北海道新幹線の緑色の車両が入線してきました。この列車の10号車が、撮影用に用意されたグランクラスの車両。車内に入ると、3列シートのゆったりとした空間が広がります。

新幹線の中とは思えない、座り心地の良いシートに座って、取材の準備を進めていると、大宮駅を過ぎた辺りで、アテンダントが丁寧な接客で、いくつかの軽食を用意してくれました。

その中の1つが、四角い箱に入った、新しい茶菓。JR東日本のクルーズトレイン「TRAIN SUITE四季島」と「ホテルメトロポリタンエドモント」で総料理長を務める岩崎均さんが監修したパウンドケーキです。


駒ケ岳山麓で生産された「くりりんかぼちゃ」を使用したパウンドケーキ

東北・北海道新幹線沿線の北海道・駒ケ岳山麓にある「みよい農園」で育てられた「くりりんかぼちゃ」を使用。かぼちゃの糖度の高さを生かしつつ、生姜をアクセントにした、しっとりとした食感が特徴です。

続いてアテンダントが用意してくれたのが日本酒。この日乗車したのは東北・北海道新幹線だったので、沿線にある宮城県の新澤醸造店が製造した「伯楽星 純米大吟醸」でした。


東北・北海道新幹線で提供される「伯楽星 純米大吟醸」

この日本酒は、国際コンクールで最優秀賞を受賞した経験を持つ醸造集団と、「伯楽星」ブランドで知られる蔵元が、“究極の食中酒”を目指して製造した逸品だといいます。

北陸新幹線では、石川県の車多酒造が手掛けた「天狗舞 純米大吟醸50」が提供されます。こちらは「現代の名工」を受賞した杜氏の一番弟子が製造を指揮。熟成度を抑えた軽快なうま味と、きれいな酸味が特徴になっています。