キャリア

ランチ難民の救世主「フードトラック」が急増しているワケ

背後に意外な業者の存在が…

出店場所を調整するカラクリ

TLUNCHは1スペースにやってくるフードトラックのジャンルを日替わりにする方法を取り、なおかつ4ヵ月に一度シャッフルもしています。常連客を飽きさせないためです。

たとえば六本木のスペースに来るのは、月曜日は鈴木シェフのイタリアン、火曜日は高橋シェフの中華、水曜日は山田シェフのフレンチといった具合。フードトラック側から見ると、鈴木シェフのフードトラックは、月曜日は六本木、火曜日は赤坂、水曜日は銀座と、曜日によって出店する場所が変わり、4ヵ月経つと違う場所になります。

フードトラック
常連客を飽きさせないための工夫も施す

2スペース以上確保できている場所では、ジャンルやメニューがかぶらない組み合わせにしています。周辺の飲食店や、出店先のオフィスビル内に入居している飲食店のジャンルとも極力かぶらないようにもしています。

複数のファクトを考慮した組み合わせになりますので、システムを駆使したうえで、それでも足りない部分はマンパワーで調整しているそうです。

「登録数がスペース数の4倍!」の事情

4月1日現在でフードトラック134台分の出店スペースを確保しています。これに対し、登録をしているフードトラックの台数は533台。確保しているスペースの約4倍です。

登録している533台のうち、ランチに出店しているのは231台と、半分以下。その理由は大きく分けると3つあります。

1つは、スイーツやカフェなど、ランチ商材に合わない場合です。Mellowはイベント会場への出店も扱っていますので、オフィスのランチタイム以外で出店スペースを提供しているケースがあります。

2つ目が、フードトラック自身がMellow以外のマッチング事業者にも登録していて、そちらで出店している場合。そして3つ目が待機組です。Mellowは1ヵ月に10台分くらいのペースで新たなスペースを開拓していますが、出店したいフードトラック事業者の増加ペースがそれを上回っています。

関西にも進出し、400ヵ所へ

Mellowは出店事業者からありとあらゆるデータを吸い上げ、基幹システムを構築。スペースによって異なる客足や繁忙時間などから、出店事業者や出店時間を最適化したりもしています。

ビルオーナーが自力でフードトラックを誘致しても、ここまでのことはできません。複数の出店スペースを確保しているからこそ、スケールメリットが出せるのです。

2020年で出店スペース400ヵ所が目下の目標。現在の出店スペースは首都圏のみですが、関西圏への進出も予定していて、400ヵ所のうち首都圏は360、京都・大阪・兵庫の近畿3県で40スペースを目指すそうです。

あまり気にも留めず、そういえば最近増えてきたなぐらいの感覚で利用していたかもしれないフードトラック。しかし、その背後にはこんなカラクリがあったことに思いを馳せながら食してみると、これまでと違う味わいが感じられるかもしれません。

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