「老化は一種の病気にすぎない。治療も予防もできる」とは、抗加齢医学の権威である米井嘉一教授の言葉です。
もちろん、不老不死の薬があるわけではなく、人である以上正常な老化は避けられません。ただし、「あの人、年齢以上に老けて見えるよね」と周囲にいわれてしまうほど老けこんでしまう人がいるのも事実。そうした顕著な老化は病的なものの可能性が高いから、治療も予防もできる、ということなのです。
では、病的な老化は何によって進行するのでしょうか。米井教授は老化を促進する5つの危険因子をあげています。
・免疫ストレス
・酸化ストレス
・心身ストレス
・生活習慣
・糖化ストレス
5番目の「糖化ストレス」という言葉を聞きなれない人も多いかもしれません。米井教授によれば、この糖化ストレスは「老化の元凶」であり、「人類最強の敵」というほど危険な老化促進因子です。
ここでは、米井教授の著書『最新医学が教える 最強のアンチエイジング』から、糖化ストレスの正体と、その「攻撃」から身を守る方法を見ていきます。