はじめに

男児は女児の2倍との報告もある

(公財)交通事故総合分析センターの報告によると、男児の死傷者数は、女児の2倍程度との報告があります。歩行目的別にみると、私用での事故が2.5倍、登下校での事故が2倍程度ということで、男児の方が外で遊ぶことが多いことと、危険な行動をとる傾向がある可能性が指摘されています。

図表4 男女別7歳児の死傷者数(2015年)
図表4
(資料)(公財)交通事故総合分析センター「子供の歩行中の事故」ITARDA INFORMATION NO.116、2016年6月

防げる事故は多い

高学年になるにしたがって、死傷者が少なくなることから、経験を積み重ねることによって、防げる事故も多いと考えられます。

歩行中死者・重傷者の約4割は飛出しが原因で、低学年では横断歩道以外の横断、走行車両の直前直後の横断による事故が多くなっています(警察庁「歩行中児童の交通事故の特徴等について」)。

今年も5月11日(土)〜20日(月)は「春の全国交通安全運動」が実施されます。改めて交通ルールを確認し、繰り返し、様々な場面での自動車の動きを学ぶ機会を持つことで、子どもの事故を防ぐ必要があるでしょう。

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