はじめに

近隣店舗の状況は?

グランドオープンしたイオンスタイル幕張ベイパークは人でごった返していましたが、その一方で買い物客がまばらだったのが、同施設から徒歩約10分の距離にある「イオン幕張店」です。

元カルフールのイオン幕張店
元カルフールのイオン幕張店

フランス発のスーパー・カルフールが撤退後、2011年からイオンリテールが運営を担う同店。2016年には食品や日用品の売り場を改装し、生鮮食品や惣菜、酒類などの品ぞろえは充実しているものの、目を引くテナントはあまり多くありません。フードコートに入っているのは「ペッパーランチ」「すき家」など、手頃な価格のラインナップです。

Google マップの口コミには「イオンモールに対して、こちらのイオンは地元のスーパー」「海浜幕張駅から徒歩圏内にありイオンモール幕張新都心より日常の使い勝手はよいかもしれない」などと書かれています。

イオンモール幕張新都心(PIXTA)
イオンモール幕張新都心

イオン幕張店を後にして、イオンタワーを横目に新習志野駅方面に向かう途中、前方に見えてきたのは「イオンモール幕張新都心」。2013年に開業した同施設は敷地面積約19万2,000平方メートルのショッピングモールです。約15分で到着しました。家族連れや中高生が多く訪れ、イオン幕張店より賑わっています。

Googleマップで位置関係を確認してみると、「イオンモール幕張新都心」「イオン幕張店」「イオンスタイル検見川浜」「イオンマリンピア店」の4店が、イオンスタイル幕張ベイパークを中心とする半径3キロ以内で営業していました。

イオン同士のすみ分けはどうする?

イオンスタイル幕張ベイパークの記者会見で、イオンリテールの井出武美社長は商圏のすみ分けについて問われ、次のように回答しました。

「人口が伸びているので、ここの店(イオンスタイル幕張ベイパーク)は伸びると思います。幕張店はカルフールから譲渡いただいてオープンした総合スーパーで、トップバリュコレクションのカジュアルファッション、ホームファッション、書店などがあります。イオンスタイル幕張ベイパークにないものは幕張店で対応していきたい。サイズ感が異なるので、幕張店ではテナント構成を含め、まったく新しいことをして商圏を確保します」


幕張ベイパークのタワーマンション

幕張ベイパークには計6棟のタワーマンションが建設予定で、第1弾として「幕張ベイパーク クロスタワー&レジデンス」の入居が始まったばかり。約2年に1棟のペースで建設され、人口も段階的に増えていく予定です。また2024年には、海浜幕張駅と新習志野駅の中間地点にJR京葉線の新駅が開業する見通し。予定地の目の前にはイオンモール幕張新都心があります。

イオン同士のすみ分けがうまくいくのか、それとも客を奪い合う結果になるのか。本社のお膝元で、壮大な実証実験が繰り広げられようとしています。

<文:編集部 小島和紘>