はじめに

週末はロードサイドにある商業施設「イオン」に車で訪れる――。郊外・地方に住む家族によく見られる光景ですが、徒歩でハシゴできるほどイオンの店舗が密集したエリアが存在するのをご存じでしょうか。本社ビル「イオンタワー」がそびえる千葉市・幕張です。

イオンリテールが食品スーパー「イオンスタイル幕張ベイパーク」をオープンさせたことで、さらに“イオン密度”が高くなっています。同施設がグランドオープンした4月13日、幕張のイオンを数店歩いて回ってみました。


周囲に少ないカフェが充実

イオンスタイル幕張ベイパークは、幕張新都心若葉住宅地区の「幕張ベイパーク」に位置しています。米オレゴン州ポートランドをモデルに、2029年完成をメドに開発が進行中で、約4,500戸・約1万人が暮らす街になる計画です。

JR海浜幕張駅を挟んだ南東には、30〜50代の家族が多く住む都市型住宅地「幕張ベイタウン」が広がります。イオンリテールが今回の出店にあたり、地域住民に調査をすると「おしゃれで少しこだわった食」と「家族や友達と一緒に食事をしてくつろげる場所」を求めている人が多かったそう。

そこでイオンスタイル幕張ベイパークでは「本格的なおいしさを追求する食」と「ゆったりとくつろげる飲食店・カフェ」を充実させています。

「ここde デリ」では、注文に応じて1食ずつ調理。たとえば「ガブリングステーキ」では「トップバリュ グリーンアイナチュラル タスマニアビーフ」などの牛肉を焼き上げ、熱い鉄板に乗せて提供します。「ペルグラーノ」は生パスタや焼き立てのピザが売り。約100席のイートインスペースがあり、購入したサンドイッチや弁当も食べられます。

写真はカットステーキ
「ガブリングステーキ」のカットステーキ

コーヒー豆と輸入食品専門店「カフェランテ」は、厳選豆、自家焙煎、本格抽出にこだわったカフェの新業態「mameiro」を初出店。コーヒー生豆を約30種類をそろえ、店内で焙煎したての豆を購入できるほか、店内でハンドリップとサイフォンから好みの抽出方法を選んで自家焙煎コーヒーを飲めます。記者が「ワハナ農園 ロングベリー」(550円、税別)をサイフォンで注文すると、目の前でフラスコの湯を加熱してコーヒーをいれてくれました。

mameiroでは本格抽出したコーヒーを飲める
コーヒーをサイフォン抽出する様子

施設内にはカフェが他にも充実しています。イオンへ初出店となる「&COFFEE MAISON KAYSER」は、フランスパン専門店「メゾンカイザー」のカフェ業態。クロワッサンやサンド、デニッシュトーストと一緒にオリジナル焙煎コーヒーが飲めます。エスニック雑貨の「マライカ バザール」でも、店内のカフェコーナーで自家焙煎のハンドドリップコーヒーを提供しているのです。

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