はじめに

安倍首相が議長を務める「未来投資会議」で、働く意欲のある高齢者が70歳まで働き続けることができるよう、企業に求めていくという方針が示されました。

来年にも、法律の改正を国会で審議する予定と報じられていますが、もしそうなった時、あなたはどうしますか?

70歳まで働く気なんてさらさらない!と考える人もいれば、できる限り長く働きたい!と考える人もいるかもしれません。

人生100年――。すっかりお馴染みになった言葉ですが、100年生きることをリアルに想像してみると、"70歳"という年齢の見方が変わってくるかもしれません。


働く主婦にとって理想の引退年齢

しゅふJOB総研で、家庭と仕事の両立を希望する"働く主婦層"に「もしあなたが仕事から引退するとしたら、何歳くらいが理想ですか?」と質問したところ、平均が68.4歳でした。

いま、日本の制度では65歳まで雇用されることになっていますが、アンケートの平均値はその年齢を上回っています。5歳間隔で区切った分布はグラフの通りです。

有効回答数712名

理想の年齢が70歳以上の人たちが合計48.9%と半数近く、80歳以上と回答した人も10%います。フリーコメントの中には、以下のような意見が見られました。カッコ内は、その回答者の理想の引退年齢です。

「60歳で元気な人は元気(70歳)」「寿命が延び、定年の年齢が変わらないと、老後は果てしなく長い(80歳)」「食生活などの向上により、働ける老人が増えている(70歳)」「年齢的に65歳はまだ働き盛り(70歳)」「70才で、健康で働く場所があれば働きたいとは思います(80歳)」

そもそもなぜ働くのか?

もし、70歳になっても働いていることが当たり前の世の中になるとしたら、そんなに長く働き続けなければならないのか、と負担に感じる人もいるはずです。では、そもそも人はなぜ働くのでしょうか。

「あなたは、結婚後または出産後について、どの程度強く仕事をしたい(または続けていきたい)と思っていますか」という質問に対して「非常に強く仕事をしていきたいと思う」または「できれば仕事をしていきたいと思う」と答えた人に、その理由を尋ねたグラフが以下です。

有効回答数567名

収入面の不安が、1番の理由になっています。2番目に多いのは子供の教育費、4番目には老後への備えがランクインしています。収入を得るために仕事をしたいと考えている人が多いことがわかります。

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