老後

50歳で早期リタイアできる?アラフィフ未婚のマネープラン

FPの家計相談シリーズ

リタイア後に受け取れる収入はいくら?

次に収入についてです。

(2)収入 =退職一時金+確定給付企業年金+企業型確定拠出年金+公的年金

確定給付企業年金については、お勤め先によって受け取る金額や期間が異なりますので、確認が必要です。ご相談者の場合、退職一時金2000万円とは別に確定給付企業年金があるということですが、確定給付企業年金の場合、中途退職時に一時金を受け取った時点で、年金を受け取る権利がなくなるケースも多いので、50歳で退職した場合に年金部分がどうなるかは調べてください。今回は、一時金2000万円のみという前提で考えてみます。

企業型確定拠出年金については、退職後も新たに拠出するかどうかや、運用成果によって将来受け取る年金額が変わってきますが、今回はわかりやすく現在の評価額850万円で考えたいと思います。

次に公的年金の受取総額についてみていきます。50歳の女性の平均余命は、厚生労働省の「平成29年簡易生命表」によると、88.21歳となるので、65歳から88歳までの23年間で考えます。

老齢基礎年金と老齢厚生年金の概算で月15万円(※)とすると、受取総額は4140万円となります。
(※老齢基礎年金は満額。老齢厚生年金については、2003年3月までの被保険者期間を120月、平均標準報酬月額41万円、2003年4月以降の被保険者期間を204月、平均標準報酬額59万円と仮定した場合の概算)

上記の収入を合わせると以下のようになります。

(2)収入 =2000万円+850万円+4140万円=6990万円

保有資産とリタイア後得られるであろう収入を合計すると、以下のようになります。

(1)保有資産+(2)収入=7900万円+6990万円=1億4890万円

65歳以上の女性単身世帯、老後の生活費はいくら?

では、(3)支出はどうでしょうか。お仕事をされている時とリタイアしてからの生活は変化します。総務省の「2018年度家計調査報告」によりますと、65歳以上の女性単身世帯における平均消費支出は月約15万円となっています。

しかし、生活が変化するといっても、現状からそこまで大きく生活費を抑えるのは難しく、またご相談者の場合、お小遣いやその他の金額が多いので、趣味などレジャー費も含んでの生活費だと思われます。今回は現状の生活費を維持すると仮定して考えてみます。現在の住居費を除いた生活費月26万円を50歳から平均余命の88歳まで38年間を合計すると、1億1856万円となります。

今回のシミュレーションで、(1)保有資産と(2)収入合計から(3)支出合計を差し引くと、以下の通りになります。

(1)保有資産+(2)収入合計―(3)支出合計=3034万円

ご実家のメンテナンスや介護などのアクシデントにも、ある程度の資金を備えることができそうです。

リタイア後はどういう生活を送りたいのか?

一定の前提をもとにシミュレーションしましたが、生活費も単身の生活費としては充分確保した上での試算となるので、50歳で早期退職したとしても、一定の生活は維持できそうです。もちろん、ご実家に帰られてからの生活費がどうなるか、また手元の資産をどのように運用するかにより、結果は変わってきます。お車の購入や定期的に海外旅行に行きたいなど、理想とするリタイア後の生活があるかもしれません。リタイアすることで、今より時間が増え、その時間をどう過ごすのかがより重要となります。

大事なのは、ご自身がリタイア後どういった生活を送りたいのかを描くことです。これまで、お仕事をがんばってこられたと思いますので、早期リタイア後もぜひ充実した生活を送れると良いですね。応援しています。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。

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