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「業務スーパー」の冷凍タピオカ、爆売れの謎を追ってみた

都内店舗で売り切れ続出

売り上げは半年で10倍に爆増

神戸物産の広報担当者に取材すると、タピオカの商品はあまりの人気で、供給が追いつかない状態。直近半年間の売り上げは、前年同期比で約10倍に増加したといいます。まさに「バカ売れ」ですが、利用者から店頭に商品がないと問い合わせがあることから、「メーカー事情もあってご迷惑をおかけしています」と平謝りしています。

都内の「業務スーパー」

同社が冷凍タピオカを取り扱い始めたのは、実は第3次タピオカブームが過熱する前から。「冷凍インスタントタピオカ」は2015年、「タピオカドリンク(ミルクティー)」は2016年に販売を始めています。

「発売当初はモノとしては良かったですが、なかなか振るわなかった」と、前出の広報担当者は振り返ります。しかし、タピオカブームの影響があってか、ここ1年ぐらいで急激に販売が伸び始めたそうです。

冷凍タピオカの商品は台湾から直輸入しており、バイヤーが現地の企業と交渉して販売にこぎつけたそう。同社は「世界の本物を直輸入」をコンセプトに、約40ヵ国から約1,200アイテムを輸入。輸入業者や問屋など中間業者を介さずに直仕入れすることで、流通コストを抑えています。

タピオカの好調で株価は5割増

2019年10月期第1四半期(2018年11月~2019年1月)の連結決算によると、売上高は706億円(前年同期比5.1%増)、本業の儲けを示す営業利益は42億円(同11.1%増)と、好調に推移しました。

そして、ここにきての供給が追いつかないほどのタピオカ商品の伸び。5月22日に同社が発表した月次の個別業績によると、上期の営業利益は75億円で、前年同期に比べると33.1%という大幅な増益となっています。

業績の好調を受けて、1月4日に3,370円だった神戸物産の株価は、5月30日には4,980円まで上昇。株式市場全体が冴えない中、半年足らずで5割近い株高となっています。

この勢いはどこまで続くのか。今後、本格的な夏が到来すればタピオカミルクティーが一層おいしい時期になるだけに、神戸物産にとってオイシイ状況も長続きするかもしれません。

<文:編集部 小島和紘>

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